Kids Canvas  EQ・IQを伸ばす育児の知恵と幼児教育
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  ことばで気持ちを伝えたい!  ことばを待つこと
 ■ことばを待ってから欲求をかなえること

  「おうむ返しばかりで 意味がわかってないようで・・・」


  と、3年保育の年少クラスで入園、ことばが少し遅いことを
  心配する男の子のお母様です。


  幼稚園生活の中では、ことばでのコミュニケーションが主です。


  もちろん幼稚園生活に慣れるまでは、
  ことばだけでは チンプンカンプンで、
  
  たとえば帰りの用意でも、

  「かばんを取ってきましょう」

  と言っても、ほとんどの子どもが 道具箱や赤白帽子を機嫌よく
  持ってきて、ことばの意味を理解していないような場面が見られます。

  が、これは‘かばん’ということばを理解していないというわけでは
  ありません。

  初めての幼稚園生活で、毎日持って帰るものと 園においておくもの
  との区別がわからないだけです。


  幼稚園生活に慣れてくると、園で初めて知った新しいものの名前を
  おぼえ
たり、

  「まだ食べないで待っててね」ということばも、

  なぜ待つのかという理由を理解して待つことができるようになります。

  最初は おいしそうなおやつが目の前にきたら、
  「待つ」ということばは理解していても、待つことなんてできません。
  少しずつみんなで「いただきます」をすることをおぼえて、
  ことばと行動がかみあってくるのです。



  おうむ返しをしていた子どもは、初めての幼稚園生活の戸惑いとは
  違って、ことばそのものを理解しているかどうかもわからない状況
  でした。

  たとえば、

  「かばんを取ってきましょう」と言うと「かばん」と言い、
  「待っててね」と言うと「待っててね」と、

  そのまま おうむ返しするだけ・・・。

  言葉の理解ではなく、みんなのまねで 行動もできてはくるのですが、
  おうむ返しのことば以外は出ません。


  お母様によくよく話を聞くと、年の離れたお姉ちゃんが、その子を
  とてもかわいがって かわいがって、まるで人形のように世話を
  しているとのことでした。

  子どもが、してほしいという欲求をことばにする前にお姉ちゃんが
  その欲求をかなえてしまっていたのです。

  その子はことばを発しなくても、身のまわりのことはすべて
  居心地よくセッティングされてしまいます。


  母親ならもっと 子どもがことばを発する前に 子どもの欲求が理解
  できます。時間がない時はきっと ことばを待っていられずに、
  その欲求をかなえてしまうこともあるでしょう。

  「ハイハイ、わかった わかった、のどがかわいたのね」とか

  「おしっこでしょ、早く行きましょう」とか・・・。


  子どものことばを取ってしまわないでください。

  どんな時でもことばを発するのを待ってあげましょう。
  イライラせずに、待ってあげてください。



  お姉ちゃんにはちょっぴり難しいかもしれませんが、そこはお母様に
  よく話をして、お姉ちゃんがあまり手を出さないようにお願い
  しました。

  待つよりも自分が動いた方が楽です。待つことはとてもエネルギー
  がいります。難しいです。


  それでも待つことが大切です!

                           


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