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![]() 『大きくなったら何になる?』 4歳 4歳の一卵性双生児の女の子と2歳半の男の子 のお母さま、Kさんからのメールです。 《ー略ー 特にうちは一卵性の双子で、どっちがどうかわからない といわれることも多く、でも、 私は出来れば個性的に育ってほしいと思っていましたので、 2歳過ぎから自己主張も強くなり始めたので 自分たちの好きなものを着せてました。 そして、しばらくするうちにまずは色から好みが 変わってきました。 「私はピンク」 「私は黄色」 そのうちピンクちゃんはスカートを、 きいろちゃんはズボンを好むように! そして今はピンクちゃんはプリンセスが大好き。 きいろちゃんはマジレンジャー(苦笑)。 髪型も見分けがつくようにと変えていますので 背格好はそっくりですが 「双子っぽくないね」 といわれるようになりました。 あるとき(3歳半ごろのこと) 週1回の保育園でスタッフの方に 「Hちゃんは何が楽しかったですか?」 「くれよん!」 「Nちゃんは何が楽しかったですか?」 「くれよん!」 わたしは正直(何だよ〜一緒かよ!)と思いました。 でも、「まねっこ」を読んで安心しました(笑)。 「こんな言葉を言う」 という話でですが面白いのが、 大きくなったら何になる? っていう話で 「まま〜」 とか 「じーちゃんになる〜」 とかみんな言ってるとき、 双子の一人のHがひとりプンプン怒っていました。 「H、どうでもいい!何にもならない!」 と・・・。 そしたら、つかつか私のところに来て 「Hは誰にもならないの!HはHのままなの!」 そのとき私は感動してしまいました。 わあ、自分のこと好きなんだ。 うれしいなあ。って思いました。 私はなかなか自分が好きになれなかったので・・・。 今日も下の子が 「ぞうさんになりたい」 などといっていたら 双子のNが「Hはウサギね」と言ったら 「違うの!HはHなの!」 と言っていました。・・・・略》 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ということで、今日のことばは・・・ 「大きくなったら何になる?」 ↓ 「Hは誰にもならないの!HはHのままなの!」 私もたーくさんの「○○になりたい」を聞いてきました。 「パンやさんになりたい」 「ぼくは、仮面ライダー」 「運転手さん」 「お花屋さん」 などなど・・・、 また、「まねっこ」のように、 友達がなりたいものに自分もなりたいという子もいました。 が、このようなことばを4歳の女の子がおっしゃるのは、 初めて耳にしました。 ある幼稚園で、七夕の笹飾りの短冊に、 「大きくなったら何になりたいか」 を子どもに尋ねて、 先生が書いてあげるという時のことです。 「わからない」 とか、 「何にもなりたくない」 と言う子どもがいたそうで・・・、 そこで、先生は短冊にその子どもの名前を書いたそうです。 その子がその子らしく、 精一杯輝けますようにという心をこめて・・・。 今の時代は、私達大人が 人と同じで安心、 人と違っていたら不安、 という時代ではないでしょうか? かといって、わが子には、 友達が言ったことと同じことを言わずに 自分らしいことを言ってほしいと思ってしまいます。 私達大人が子どもに個性を求める前にもっともっと ‘オリジナリティー’を大切にしていきたいですね。 「Hは誰にもならないの!HはHのままなの」 まさしく、そのHちゃんの名前を掲げて、 Hちゃんらしく輝いていただきたいですね。 そして、Hちゃんには、 「お母さんも、Hちゃんのままが大好きよ」 って言ってあげられたら・・・ 「ぞうさんになりたい」 とおっしゃった下の男の子には、 「ぞうさんになりたい○くんが大好きよ」 って言ってあげられたら・・・ そして、ひとりひとりの子ども達の、 ‘ありのまま’を受けとめたら・・・、 ひとつの育児法、教育法、概念などにとらわれていては、 その通りにいかないことがたくさんたくさんです。 だからこそ、子どもの個性だけ接し方があって、 受けとめ方があります。 もしみなさんが 「20年後、どんな人になっていたいですか?」 と尋ねられたら・・・、 どうお答えになられるでしょうか・・・? 素敵な感動のことばを本当にありがとうございました! INDEX <前号 次号> ![]() Copyright(c) Kids Canvas.All Rights Reserved.
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