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 絵を描く<自己表現
  自己表現
           
子どもの絵の間違った見方?


リトミックで情操教育?


自己中心から抜け出る劇遊び?


               

 絵を描くことが楽しい、
 子どもの頃の絵心を
 思い起こさせてくれる
 おとなのための素敵な
 一冊です。


   世界でいちばん簡単な絵の描き方
 世界でいちばん簡単な
 絵の描き方


               
 



  子どもが大好きな‘絵を描く’こと。

  ‘なぐり書き’からはじまって、‘ものを描く’まで、
  いきいきと絵で自分を表現します。

  子どもの‘描く’ということにも発達段階があります。


   1才 3ヶ月 → なぐり書きをする
   1才 6ヶ月 → まねをして線を描く
   2才 0ヶ月 → まねをして垂線を描く
           (‘雨がザーザー降ってきた’をまねできる)
           まねをして曲線を描く
   2才 6ヶ月 → まねをして水平線を描く
   3才 0ヶ月 → 人を描く(頭足人間)

  絵を描くにも、個人差はあります。

  ‘絵を描く’ことが好きになるには、おもいきり描けるように、
  シートや新聞紙を敷いて、汚してもかまわない環境を作って
  あげましょう。

  子どもが絵を描くときの意欲と創造力は、時に画用紙におさまり
  きりません。
  (技術的にも、画用紙からはみ出さないように描くことは
   難しいです。)
  その、画用紙からはみ出る絵も喜んで見守ってあげたいですね。



  初めて「まる」を描く(3歳前くらい)ことができたら、
  そこからが‘ものを描く’はじまりです。

  その「まる」に名前をつけるようになります。
  「ママ」「パパ」と・・・。


  絵に名前がついたら、嬉しくて楽しくて、いろんな形を描いては
  知っているものに見立てて名づけます。


  ただこれも、その前の線遊び、なぐり書きを充分に楽しんでこその
  表現です。描くことが好きだからこその表現です。


  3歳児クラスでも、‘絵を描くことが好き’‘楽しい’が始まりです。
  だから最初は線遊びです。

  「人を描くことができるのに、線遊び?」って思われましたか?

  楽しく描くといろんな展開が見られます。

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 ☆画用紙に雲を貼って、その雲から雨を降らせる遊び
 (直線・クレパス)  

  いろんな色を使って、いろんな線で表現して、

  「やさしい雨だよ」

  「雷の雨だよ」


  と線にも名前をつけて、おもいきり描いて、絵で表現します。


  日ごろは恥ずかしくて返事もしないTくんが、とても嬉しそうに
  画用紙を見せてくれました。

  見ると、雨の中に何か描いています。尋ねると、小さな声で、

  「うさぎさん」

  うさぎが雨の中で喜んでいるという絵の話をつくりあげていました。

  ことばではあまり自己表現しないTくんが、線遊びからの‘絵を描く’
  ことでしっかりと自分を表現しました。

  Tくんの影響を受けて、他の子ども達も

  「おじさんといちごよ」

  「お顔描いたの」」


  と‘絵を描くこと’に集中して、喜んで自分の思いを表現しました。

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 ☆画用紙に花と蝶のシ−ル(蝶は1枚、花は3〜4枚)を貼って蝶の散歩
 (曲線・クレパス)  

  蝶が花畑を飛ぶという線遊びです。

  花の周りをいろんな色であちこちに飛ぶ子もいれば、

  いろんな色を使うけれども同じ道だけを飛ぶ子

  曲線を描かず、直進する子(笑)、

  同系色しか使わない子

  広い花畑のあちらこちらに行かずに小さく小さく飛ぶ子

  などなど・・・

  簡単な線遊びにもそれぞれの子どもの心が表現されています。


  また、途中からぬりつぶしがはじまって、

  「ちょうちょがうんこしたよ」

  「お花食べちゃった」

  という絵のストーリー展開も見られました。

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  好きな絵を描くというのは、とても難しかったりします。
  「雨」を描くとか「蝶の散歩」とか、最初のとりかかりがあれば
  線遊びにとどまらず、絵にもいろんな発展が見られます。


  また、絵を楽しむことで、自分を自由に表現することが素晴らしい
  ことだということを学びます。

  そういう経験が少ないと、

  「上手に描けない」から・・と、手が全然すすまなかったり、

  友達の絵をまねしたり・・、


  自分を表現した絵ではなく、上手に描けた絵がいい作品だという
  思いを持ってしまいます。

  その‘上手’も、型どおりの枠にはまったものが上手で、
  そこからはずれたら‘上手ではない’と思ってしまうのです。


  まねすることが悪いということではありません。
  ‘描く’発達段階に達していない時はまねして描くことから
  学びます。

  が、まねする必要がなくて、またまねする友達がいないときに
  自分の発達段階で描ける絵が、おもいきり自分を表現できたもの
  であってほしいと願わずにはいられません。

  自信をもっていれば、できます。そしてその自信は楽しむこと
  から生まれます。

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  子どもの絵を型どおりの枠にはまった判断で、私達おとなが
  見てはいけません。


  たとえば・・・、

  「まる」が描けて、その「まる」に名前をつけて楽しくて嬉しくて
  どんどん手が前にすすむと子どもは、

  『いくつもの太陽』を描きます。

  「これは朝の太陽」

  「昼の太陽」

  「○○ちゃんがママとお買い物に行く(時の)おひさま」


  と、名前もちゃんとあります。

  そこで、「太陽はひとつだけ。いくつもあったらおかしい」

  というおとなの判断は、子どもに‘上手な絵’の枠組みを与える
  ことになります。注意をせずに認めてあげることが大切です。



  もうひとつ、してしまいがちでしてはいけないことは・・・、

  絵の説明を尋ね過ぎることです。

  絵に名前がついて、子どもからいろんな話を聞けることが嬉しくて
  そういう時期になると今度は、子どもが話す前から

  「これはなあに?」「これは?」「じゃあこれは?」

  と尋ねてしまいます。

  子どもは、

  「わからない」とはっきり言う時もあれば、

  「おばけ」

  「夢なの」


  と話す時もあります。こうなると、

  「どんな夢?」

  「おばけが何をしているの?」


  とまた、たたみかけてしまいます。

  「おばけ」とか「ゆめ」というこたえは、子どもの‘かくれみの’
  です。子どもが話したくなるのを待って、ねほりはほり尋ねない
  ようにしたいですね。


  心から楽しみながら絵で自己表現ができることを願います。
  自己表現をしてそれを認めてもらうことで、自信になります。

  自信は、創造力を豊かにします。

  豊かな創造力は、人をひきつけます。

  人をひきつけたら、力が何十倍にもなります。

  ひとりでできないこともできます。
  EQ・IQを伸ばす第一歩は自己表現からです。               △TOPへ





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