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![]() 『 男の子 女の子 』 4歳 椅子を並べるとき、子ども達は自由に好きなところに並べる。 年少クラスから上がってきた Uくんは、 「 ぼく、女の子とお隣の方がいいもん 」 と言って女の子の隣に椅子を運ぶ。 年中からの新入園児たちは 「 いや 」 と言って、男女交互の席順を嫌がる子が多い。 「 ぼく、女の子 嫌いなの。男の子じゃないとダメ! 」 と 言って、隣の空いているところに足を入れて 女の子が来ないようにする Rくんであった・・・。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ということで、今日は・・・ 椅子の並びを男女交互にすることに対して 「 ぼく、女の子とお隣の方がいいもん 」 と言う年少クラスからの進級児と、 「 ぼく、女の子 嫌いなの。男の子じゃないとダメ 」 と言う年中からの新入園児の 男女意識の違いについて・・・ 年少クラスから上がってきた子どもたちは ごっこ遊びでも、男女問わず楽しみ、 椅子の並びにも頓着しない子がほとんどです。 が、年中クラスからの新入園児は、 ‘ 異性 ’に対してとても意識しています。 3歳から入っての幼稚園という集団生活の中での交友と、 4歳入園児の家庭・近所でできた交友に こんなにも差があるものかと驚きました。 仕事柄よく 「 3年保育と2年保育はどちらがいいんでしょう? 」 という質問を頂戴することがあります。 この質問にはひとつの答えはなく、 3年保育には3年保育の、 2年保育には2年保育の良さがあり、 子どもの性格や様子、 子どもを取り巻く環境、 親の考え・・・などなどから、 それぞれが良いと思う判断をすることが一番です。 男女意識の違いについては、 子ども本人よりも、 親の感覚が子どもに影響しているのでしょう。 年齢的に早い(3年保育)時期なら、まだそれほど親も 「 男の子は男の子らしく! 女の子は女の子らしく!」 というよりも、とりあえずは元気で幼稚園に行ってくれれば・・・ という気持ちです。 その時期に幼稚園という集団で、 男女問わずの集団遊びの楽しさを経験することで そんなに異性に対しての意識が強くはならないのでしょう。 一方で、その一年間を家庭で過ごすとき、 「 幼稚園に入らない分、 男の子だから男の子の友達をつくってあげたいわ 」 という親心から、交友関係を結ぶと、 この椅子の並びのように ‘ 男の子は男の子といっしょに ’ ‘ 女の子は女の子といっしょに ’ という気持ちが子どもの中にも強まるのでしょう。 親自身がそんなに意識はしていないと思っていても ‘ 男の子なのにままごとばっかりして・・・(悩) ’ とか、 ‘ 女の子なのにヒーローものに目覚めるなんて・・・ (悩)’ とか、 友達関係に関わらず、 ‘ 男の子は男の子らしく ’ ‘ 女の子は女の子らしく ’ と わが子に望んでいることで、同性・異性への意識が 強くなるのです。 ままごとなどのごっこ遊びは、教育的にも ‘ 自己中心性を抜け出て 他者の気持ちを知る ’ 上でとても大切な遊びです。 男の子、女の子問わずに経験させてあげたい遊びです。 また、ヒーローものも ‘ 強いものへの憧れ ’という気持ちからで それがきっかけで武道に目覚める女の子も頼もしい限りです。 この時期には、あまり大人の感覚で遊びを制限することなく、 また、男の子・女の子という異性に対しての意識を保護者が 強く持ち過ぎることなく、 子どもが目を輝かせて楽しむ遊びに共感してあげてほしいのです。 小学生くらいになると、どうしても意識をして 男の子同士、女の子同士というように自然に分かれてしまい ますが、 それまでは、友達みんなで遊ぶ楽しさ、思いやりを感じ られるように いろんな集団遊びの‘ 初めて ’の楽しさを経験していって ほしいと思います。 3年保育と2年保育の違いについては・・・ 幼稚園選び「 2年保育と3年保育 」 をご参考になさって下さいね。 INDEX <前号 次号> ![]() Copyright(c) Kids Canvas.All Rights Reserved.
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