![]() |
HOME | INDEX |
![]() 『 あまのじゃく 』 4歳 「 今日、シャボン玉 する? 」 と、梅雨空を恨めしそうに見る子どもたち・・・。 雨で 延び延びになっているシャボン玉を 早くしたくてしたくて仕様がない様子・・・ 「 てるてる坊主、いっぱい作って 窓にかけてるのに・・・ 」 と残念そう・・・。 その中で、 「 ぼく、したくないわ 」 と言い出す Uくん。 「 家にあるから家でできるもん! 」 とのこと・・・ 「 しないの? 」 と尋ね返すと 少し弱気になって 「 みんな せーへんねん!! 」 と言い出す。 すると、他の子どもたちが怒って 「 やりたい! 」 「 シャボン玉、したい!! 」 と猛反発・・・ 最後に小さな声で、 「 やっぱり する! 」 とつぶやいた Uくんであった・・・。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ということで、今日は・・・ ‘ シャボン玉をしたくない ’と言ったものの 念押しされると弱気になって出た、 「 みんな せーへんねん 」 という子どもの心の動きについて・・・ シャボン玉に限らず ‘ あまのじゃく ’が多い今日この頃・・・ 本当はしたいのに 「 したくない 」 と言ったり、 本当は好きなのに 「 嫌い 」 と言ったり・・・ 反対反対のことを言いたい年頃です。 ‘ かまってもらいたい ’ とか、 ‘ 目立ちたい ’ などなど、子どもなりの理由があります。 ひとりが 「 したくない 」 と言い出すと、それにつられて本当はしたいけれども 「 ぼくも!! 」 とついていく子どもも現れます。 それによって、自分がリーダーだという居心地の良さを味わい、 さらにさらにエスカレートしていくあまのじゃく・・・ 今回のシャボン玉については、最初は、 ‘ シャボン玉の用具を自分は持っているんだ ’ と言いたかったということ、 そして、本当に ‘ 家でできるから・・・ ’ と思って 「 したくない 」 と言ったのでしょう。 が、念を押されると少々不安になって出たことばが 「 みんな せーへんねん 」 ということば・・・です。 ‘ みんながしたら ぼくもやりたい ’ という気持ちを隠して ‘ みんなの気持ちを代弁しているんだ ’ と強引に発言をしました。 ・・・が、 自分についてきてくれる子どもよりも反発が多くて ついには・・・ 「 やっぱり する! 」 と、素直に言い出しました。 この年齢で、あまのじゃくを言うのは それなりの理由があります。 ‘ あまのじゃく ’ではなくて、 本当に‘ したくない ’ということもあります。 幼稚園という集団の中では、 皆と一緒に行う活動に参加しないということは 集団を乱すと捉えられがちですが、 子どもが、気持ちと反対のこと(あまのじゃく)を 言っているのか、 本当に心からしたくないと言っているのかを見極め、 子どもの気持ちに沿ってやると ‘ やりたくない理由 ’はどちらでも、 子どもは、自然と集団の中での居心地の良さを感じ、 少しずつ少しずつ‘ いっしょに ’行動して その楽しさを共有できることに喜びを感じられるように なってきます。 無理強いではなく、 子どもの気持ちよ寄り添うこと・・・ それが一番大切です。 家庭でのあまのじゃくも、 集団でのあまのじゃくと同じように 心の欲求やあまえたい気持ちの表れです。 ただ、友達の影響がない分、 頑固だったりします。 反対のこと(あまのじゃく)を言うからと言って、 「 嘘つきになってしまったらどうしましょう 」 という心配はいりません。 自分の気持ちを素直に口に出すことを望むことは 決して悪いことではありませんが、 反対のことを言う時期があるということ、 そして、その理由があることを頭に入れておくだけで 子どもは、満足感を得、自然と同調するようになります 。 あまのじゃくを言ったら、 ‘ 反対のことが言えるようになったんだわ ’ と、その成長を喜ぶくらいの気持ちでいられたら・・・ それくらい、心にゆとりを持つことができたら・・・ もっともっと子育てを楽しめるのではないでしょうか? 子育てを楽しめたら、 ‘ 少しでも長い時間、預かってくれる園 ’とか、 ‘ 送り迎えの煩わしさがない、バスがある園 ’などという 幼稚園を選ぶ基準も変わってくることでしょう。 日々の生活に追われていると 簡単ではないですが、 心がけは大切ですね。 INDEX <前号 次号> ![]() Copyright(c) Kids Canvas.All Rights Reserved.
|