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![]() 『 自由 』 3歳児 運動会で踊るリズムの練習をする。 前回の練習では… 友達と向かい合わせで その決まった友達と手をつないで踊った。 が、今日は… 自由隊形で、偶然出会った友達と手をつなぐようにした。 すると 自由に好きなように進んでいっても… 結局は、ふたり向かい合わせになるのは難しかった。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ということで、今日は・・・ 自由の難しさについて・・・ 踊ることは大好きで、 運動会のリズムもとても楽しみにしている子どもたちです。 友達と向かい合わせになって その友達と手をつないだり 離れたり、 嬉しさが伝わるくらい楽しそうに踊ります。 が、向かい合わせからのスタートではなく、 自由隊形からのスタートを試みると… 自分から相手を見つけるということができずに、 ただただ 立ち尽くす子どもたちでした。 自分の好きな友達を自分でサッと見つける子もいますが、 そういう子は少なく、 また、目の前にいる子とすぐ手をつないでペアになれば すむことと思っていても、そうはいかなかったり、 ‘ 自由 ’ がとても難しい子どもたちでした。 ‘ 自由 ’ は、 ある程度の決まりがあって、初めて安心できるものです。 決められた範囲内での自由は、子どもにも 想像力と行動力・対応力を与えますが、 ‘ 決まり ’ のない ‘ 自由 ’ では、 自分の行動を指し示す具体的な方向さえわからずに 戸惑ってしまいます。 自分で決めたらその責任は自分です。 自分からアプローチして 「 いや 」 と 断られたらどうしようという思いもあるでしょう。 相手の出方がわからないケースでは、 そういう気持ちも強く出てしまいます。 特に友達とのかかわりについては、 「 安心 」 「 大丈夫 」 という気持ちが得られなければ 前には進むことはなかなか難しいです。 足が動かなくなるのも当然ですね。 自分で選んで自分で決めて前に進むには、 充分な経験と強い気持ちが必要です。 そこにいたるまでは、 いきなり、 「 好きなようにしていいよ 」 というような、 枠や決まりのない自由ではなく、 ある程度の‘ 決まり ’ と ‘ 枠 ’ がある自由から スタートすることが大切です。 その ‘ 決まり ’ の枠を少しずつ広く大きくしていき、 ‘ 自分で選び ’‘ 自分で決める ’ ことができるように 繰り返し繰り返し経験を積み重ねていくことが大切ですね。 一歩一歩、前への歩みは生かされていると信じて…。 INDEX <前号 次号> ![]() Copyright(c) Kids Canvas.All Rights Reserved.
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