Kids CanvasEQ・IQを伸ばす育児の知恵と幼児教育
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      『 地震が起きたら? 』  4歳



     「 地震が起きたら? 」

     を考える。

     「 外に行かないでロッカーの中に隠れる 」

     と、道路が裂ける様子をイメージして話し出す。


     「 おしゃべりしたらダメなんだよ 」

     「 地震になるから! 」

     「 余計、揺れるわ 」
と!


     守るべき約束、してはいけないことはなんとなくわかっていても

     どうしてかとなると考え込んでしまう子どもたち。


     「 防災頭巾がない家で地震が起きたら? 」

     「 お鍋、かぶるの 」

     と、ロッカーに代わる固いものをイメージして

     頭にかぶると言う。

     やわらかな防災頭巾を、

     身を守るという意味ではあまり信用していない様子。

     が、防災頭巾に代わるものとしては…

     「 おふとん、頭にのせたらいいんだよ 」

     「 枕! 」

     「 綿でもいいの? 」
と、

     連想ゲームが始まった。





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     ということで、今日は…


     経験したことがない地震を想定しての

     発想と表現について…




     防災頭巾の代わりに布団を持つ自分を想像しながら

     「 手が痛いよ 」

     布団を持つ手に物が落ちてきて当たることを

     心配する子もいました。


     大きな地震を知らない子どもたちが、

     テレビや聞いた話から想像する、

     「 もし地震が起きたら? 」

     の表現です。


     「 おしゃべりの声で、余計、揺れる 」

     という発想も…

     マンションに住んでいて、お母さんに

     「 そんなに走ったら床が揺れて下の階の人に迷惑よ! 」

     「 そんなに大声で叫んだら揺れるわ 」

     とでも叱られる経験からくることばなのでしょうか?

     とはいえ、避難するときには、おしゃべりせずに

     静かに周りの状況に耳を傾けることはよくわかっている

     子どもたちです。


     ロッカーに隠れるアイディアや、

     鍋や綿を頭にのせるイメージも、

     真剣な表情で伝えようとする子どもたち!


     地面、家が揺れるというのは想像もつかない世界で

     「 怪獣が家を揺らして壊す 」映像から連想する子もいます。


     が、どんな連想やイメージであっても

     こんなふうに「 地震が起きたら? 」考え、想像すること、

     表現することが大切
です。


     経験、実体験が学びになることは、

     これまでにもお伝えしてきましたが、

     地震は経験するときには、もうすでにそのイメージができていて

     慌てず騒がず落ち着いて行動できるように

     何度も何度もシュミレーションすることが重要になってきます。

     イメージする度に、考える度に

     「 どうしたら、身体を守ることができるんだろう 」

     という疑問、

     それも、家だったら?
     幼稚園だったら?
     昼間だったら?
     夜だったら?


     などなど、いろんなシチュエーションでの疑問に行き着きます。

     そしてその疑問を解決するべく、また考えてイメージして

     表現して
いきます。


     その繰り返しが、いざというときの行動の準備につながります。


     いろんな意見を出し合う中で、生きた学びを得て、

     生きる知恵、生きる力に
していってほしいと願うばかりです。





     「 あなたが恐れているものではなく、
       あなたが知っているものに耳を傾けるのです 」

      by  リチャード・バック




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