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      『 自己中心性 A』  3歳



     交通安全指導の日!


     車に 注意すること、

     車と ぶつかることの怖さについて 話を聞く子どもたち、



     すると・・・







     「 仮面ライダーはね、車とぶつかっても大丈夫なんだよ。

       車の上に乗ってね、車をペチャンコにするんだよ。 」








     と 言い出す。





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     ということで、今日は・・・



     「 仮面ライダーはね、車とぶつかっても 大丈夫なんだよ 」


     という子どものことば・・・





     「コオロギ」(自己中心性 @) では、

     ‘虫’や‘花’などのことでも

     まだまだ 自己中心的な目で見て話す
     子どものかわいらしいことばをお伝えしました。


     が、

     今回は、その‘自己中心性’が、

     ときに危険な行動を生むということ、
     大きなケガや 命にまでかかわることにもなってくる例です。




     ヒーローものが大好きで、

     ごっこ遊びでは、仮面ライダーになりきって
     ‘強さ’をアピールする男児たち・・・。

     仮面ライダーのまねをしながら

     「ぼくは 強いんだ」と、手や足を俊敏に動かしています。


     ごっこ遊びの中では、

     本当に蹴ったりパンチしたりすると
     大きなケガにつながること、

     友達を傷つけてしまうこと

     は、よく理解してきて、

     ‘まね’で 止めることができるようになってきた子ども達です
     (自分が 蹴られても ‘痛い’ということがわかっている
      子ども達です)。



     が、ただ、

     相手が先生や大人のときは、その手加減ができなかったり
     (先生が‘敵’などの役をすると、
      こてんぱんにやっつけられてしまいます) 、

     いざ、自分が弱い立場になることを想定させられようならば
     (例. 車に跳ね飛ばされるなど)、
     逆に、とてつもない力を発揮できる、と信じて疑わない
     子ども達でもあります 。




     自分も 仮面ライダーと同じように、

     ‘車とぶつかっても大丈夫なんだよ。
      車の上に乗ってね、車をペチャンコにするんだよ’


     と 思っています。


     ‘強い’ということ、

     そして

     ‘死’を‘死’と とらえず、‘生き返ることができる’

     と思っている子どもも

     テレビやゲームの影響で 多くなっています。


     この自己中心性は、

     年齢にかかわらず 起こりうる 錯覚です。


     この危険で、命にかかわる ‘錯覚’は

     その都度、しっかり話して聞かせる必要があり
ます。


     「仮面ライダーは強いね。でも、車と戦うかな?

      ○○くんも強いかもしれない。

      でも、本当に車とぶつかったら どうなってしまうと思う?」


     と・・・、


     そこでも、もしかすると

     「大丈夫」

     と いうことばが 返ってくるかもしれません。

     ただ、この‘錯覚’にだけは、何度も何度も何度も何度も

     その都度、言って聞かせることが大切です。

     そして、実際に外を歩く時にも くどいくらい、
     ‘安全’について指導してください。




     ストーリーの世界で、ヒーローになって楽しむのは
     ごっこ遊びのときだけです。

     友達に、実際に蹴ったり たたいたりせずに
     ‘まね’で 止めることができる子ども達です。

     集団の中での‘ルール’を学び、

     ‘して良いことと悪いことの区別’もできます。


     ただやっぱり、

     じゃんけんに負けても、
     自分が負けたことを認められない時期でもあるこの3歳ごろは、

     ‘負ける=弱い’自分を認めたくない 強がってしまう、
     怖い自己中心的な時期
でもあるのです。



     ‘強い’ことは認めてあげても

     ‘勝つことができない’
     ‘戦ってはいけない’ものがあるということ、

     そして、

     何よりも 

     ‘自分を守ること’を理解させていくことが、
     とても大切です。

     この問題は、本当に低年齢だけではなくて、

     大きな社会問題にもなってきています。


     自分の命、人の命を本当に大事にしてほしいと願うばかりです。

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