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     『 豊かな想像の世界 』  5歳



    ♪「 空に落書き  描きたいな 」

     の歌が大好きな子どもたち。

     歌詞の

    ♪「 世界中の鳥が食べても食べきれないよなリンゴの木 」

     に替わる歌詞を

     空に落書きするイメージで考えることになった。


     「 世界中の火山が爆発しても 驚かないよな…
       ↓
       ↓
       ↓
       ↓
       ↓
       ゴジラ 」



     「 世界中の犬が吠えても 驚かないよな…
       ↓
       ↓
       ↓
       ↓
       ↓
       恐竜 」



     「 世界中の花を摘んでも なくならないよな…
       ↓
       ↓
       ↓
       ↓
       ↓
       花畑 」



     絵本の中から飛び出してくるかのような、

     カラフルな世界が空に浮かび上がった。





〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


     ということで、今日は…


     子どもが作る、豊かな想像の世界について…



     みなさんも一度、この

    ♪「 世界中の鳥が食べても食べきれないよなリンゴの木 」

     の替え歌を作ってみて下さい。
       ↓
       ↓
       ↓
       ↓
       ↓

     できたでしょうか?

     私自身、作ってみました。

     が、元歌がどうしても頭から離れず、

     「 世界中の〜 」 の次には生き物しか浮かばなかったり、

     続くことばも、どうにもしっくりくる歌はできませんでした。

     「 これは難しい〜 」 という感覚でしたが、

     子どもたちの発想を聞いて

     「 難しいんじゃない。
       想像力が乏しいんだ! 」


     と、愕然としました。

     子どもたちがまず思い浮かべるのは、

     好きなものや今までの経験…

     絵本やテレビなどで目や耳にした風景や出来事…です。

     元歌にとらわれることなく

     そこから想像の世界が広がり表現します。

     「 世界中の火山 が爆発しても… 」 という発想も、

     「 世界中の犬が吠えても… 」 とか

     「 世界中の花を摘んでも… 」という光景も

     子どもならでは!ではないでしょうか?


     「もしも…」という仮定の話には、

     豊かな想像力か必要
です。

     またその想像は、

     「 無 」 からは生まれません


     「 知っている 」 ことから生まれます。

     3歳の子どもが 小さな砂団子を並べて

     「 たこ焼き、いりませんか〜 」

     と、砂団子をたこ焼きに見立てて

     たこ焼き屋さんごっこをするのは、

     たこ焼きは「 小さくて丸い 」ということを

     経験から知っているから…

     また、友達に食べてもらいたいと思うのは、

     「 おいしい 」ということを知っているから!

     5歳の子どもが、トランポリンの上で

     「 ここは宇宙やねん!
       宇宙は空気がないから
       こんなふうになるねん 」


     と、いろんなポーズをとるのは、

     実体験でなくても、

     テレビや本で、「宇宙」がどんなところか、

     宇宙での人の動きがどうなのか、

     見て聞いて知っているから!


     「 もし、この砂団子が食べられるなら… 」

     「 もし、ここが宇宙なら… 」

     仮定するには、知識と想像力という

     大切で大きな力を必要
とします。


     大人は子どもよりもたくさんの経験をしています。
     知識もあります。

     が、子どもの想像力に及ばないのは、

     その知識について

     「 そうじゃないかも? 」

     「 もしもそうじゃなかったら? 」


     とは考えないから!

     疑いようのない確固たる「ひとつの事実」「ひとつの答え」

     としてインプットされているから!

     子どもの知識には、まだまだ

     「 どうして? 」

     の不思議があふれて
います。

     知らないことがたくさんあるからてはありますが、

     知らないことで

     「 ひとつの答え 」にしばられずに

     「 あらゆる可能性 」 を考え、想像力豊かに思い巡らせ
ます。

     「 もしも… 」と。

     想像力豊かだから

     「 ゴジラ 」 も 「 恐竜 」 も 「 花畑 」 も

     大きな空に描かれます。

     いろんな経験を積み、そこで得られる知識を

     また異なる知識とつなげたり、

     テレビや本、友達の話から得られた話とつなげて、

     ひとつの答えからでは生まれない、

     新しい想像の 世界が作り上げられます。

     「 答えはひとつ 」 になるまでの貴重な時期

     たくさんの、あるかもしれない答えを、逆に私たち大人が

     「 どうしてそう思うの? 」

     と尋ねて教えてもらって

     柔軟な発想を楽しみたいものです。

     知り過ぎること、その答えを疑わないことで

     想像力にブレーキをかけてしまっている私たち大人
が…!





     「 大切なのは 疑問を持ち続けることだ 」

       by  アインシュタイン





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