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     『 終わりがない 』  5歳



     ケーキ屋さんごっこに夢中な子どもたち。

     普段ままごとをしない男児もいっしょになって楽しんでいた。

     一方では粘土のケーキ屋さん、

     もう一方ではままごと遊具でのケーキ屋さん。

     「よせて」と、仲間もどんどん増え、

     ふたつのケーキ屋さんでの行き来が始まり、

     電話を使って注文のやりとりをしたり、

     お金の計算をしたり、

     おいしいケーキ作りを競ったり、

     お客さんの取り合いをしたり、

     大いに盛り上がった。

     片付けの時間を知らせると、

     「え〜〜〜!」とブーイングの声!

     一旦は片付けて、弁当を食べ、

     食べ終わってから園庭へ。

     すると、ケーキ屋さんごっこの続きが始まった。

     粘土だったケーキが砂に変わり、

     いつしかケーキ屋さんが あんころ餅を作り、

     楽しいごっこ遊びは終わりのない展開を見せた。





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     ということで、今日は…


     終わりのない子どもの遊びについて…



     子どもは気に入った遊びを、繰り返し繰り返し何度も行います。

     気に入った絵本を

     「 もう一回 」

     「 もう一回 」


     と、読むよう要求してきたり、

     この「 ケーキ屋さんごっこ 」のように

     ストーリーが終わることなくごっこ遊びを続けたりします。

     「 一回 読んだのに また? 」

     「 ケーキ屋さんの閉店はいつ? 」


     というのは大人感覚ですね。


     新聞を見ていてふと目に入ってきたことばがあります。

     「 特技は…
       子どもと遊ぶこと 」


     それは、20歳前の女性タレントの

     プロフィール欄にあったことばです。

     「 特別な技能 」があれば、

     子どもを楽しませて遊ぶことができる…。

     「 特別な技能 」がないと難しい?

     というわけではなくて、

     子どもと遊ぶには「 根気 」が必要なんです!

     「 根気 」を「 特別な技能 」とすれば、

     まさしく「 特技 」ですね。

     子どもは「 楽しい 」ことを見つけて、

     夢中に取り組む、遊びの天才
ですから、

     子どもに任せれば自分たちで楽しみます。

     ただ、子どもと遊ぶのに

     苦手意識を感じるのは…

     「 『もう一回』がいつまで続くの? 」

     というように、

     終わりがない遊びに付き合うのが大変だと感じるからですね。

     「 夢中になること 」

     「 熱中すること 」

     これは成長過程にある子どもの特性
です。

     「 ごはん 」の時間も「 寝る 」時間も惜しんで

     遊び続け
ます。

     限られた生活の時間を思えば、

     終わりがない遊びは保護者にとっても

     イライラの要因になったりもしますね。

     「 終わりがない 」遊びに

     「 終わり 」を無理強いするのではなく、

     「 続き 」をイメージして

     次に期待を持って、気持ちを切り替えること


     ができれば良いのですが…

     それもなかなか難しい!

     この5〜6歳という年齢になれば、

     小学校生活での「 切り替え 」が心配になる時期!

     そんなときは…

     ケーキ屋さんなら、

     「 閉店 」もごっこ遊びのストーリーにして、

     「 タイムセール 」の大安売りで全てを売り切って、

     明日のケーキは何にするか、

     何個売ることを目標にするかなど、

     「 閉店 」に向けての遊び展開にするとか…。

     絵本なら、

     「 今度は○○ちゃんが読んで! 」

     と役割交代して

     「 明日は誰に読んでもらう? 」

     と、期待して終わる…など…

     子どもの「 夢中 」になっている集中時間や気持ちが

     途切れることなく、次につながれば、

     「 最後まで諦めずに取り組む姿勢 」にもつながりますし、

     その中で創意工夫する思考力も育ってきます。

     最後の切り替え遊びにかかる時間を頭に入れて逆算して

     あせらせることなく取り組め
たらいいですね。

     それも特技にできれば、

     それは特技であると同時に

     子ども心を持ちあわせている…とも言えますね。

     子ども心を忘れず、

     イライラすることなく楽しく子育て
ができれば

     ストレスもたまらず、

     子どもも保護者も幸せで素敵ですね。





     「 時の経つのも忘れて、ある一つのことに熱中できる人は、
       必ずや何かを成し遂げるだろう 」

       by  エジソン





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