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      『 役割とやりがい 』  5歳



     ひとりひとり植木鉢に種をまいて

     毎日交替で水やりをして育てていた朝顔!

     その朝顔を家に持ち帰った数日後、

     生き生きとした表情で報告してくれた子ども達!!


     「 朝、お水やってきたよ 」

     「 家では、毎日、わたしがお当番さん 」


     と!!





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     ということで、今日は…


     子どもたちが率先して取り組む役割について…


     水やりという仕事を、

     自ら行うか、

     やらされてするか…

     それには、大きな違い
があります。


     園では‘ お当番さん ’がクラス全員の植木鉢に

     水やりをしていました。

     ‘ その日 ’がくるのを首を長くして待つ、

     楽しみな楽しみな日です。

     水やりだけではなく、

     「 いただきます 」の号令や、

     出席帳面を返すなどなど、

     当番には大切な役割があります。

     どの仕事も、

     ‘ 友達を代表して行う ’ というやりがい、

     ‘ 友達の前に立つ ’ という誇らしさ、

     ‘ 友達から『ありがとう』がもらえる ’ という喜び


     味わいたい気持ちをたくさんたくさん感じられる大切な
     日です。

     家では、仕方なく、やらされてする玩具の片付けや、

     お手伝い…

     朝顔の水やりだって、

     持っていき方では、

     いやいやではなく、率先して取り組むようになります。

     ‘ 役割 ’として、

     その‘ 役割 ’が果たすべき仕事として、

     信頼して任せてみると、そこに、

     その役割での想像遊び(ごっこ遊び)も展開されたりして、
     楽しみ出します。
 

     「 自分が使ったものは自分で片付ける 」

     「 自分が育てると言ったものは自分で最後まで世話をする 」


     というのは、正しい理屈なのですが、

     ‘ 正しい ’ばかりでは面白くなく、

     面白くないと続きません


     役割分担で楽しく取り組むことが、継続につながりますね。

     片付けも水やりも本人がすることが当たり前という
     前提ではなく、

     「 お当番さん、お願いしま〜す!!」

     と、

     特別な仕事、

     誇らしい仕事、

     喜んでもらえる仕事として、

     役割を与えて
みます。

     すると、

     「 簡単!!簡単!!」

     と、胸を張り、誇らしげに取り組 みます。

     子どもの頭の中では、友達が現れ、

     「 私の朝顔、枯れちゃったけど、

       ○○ちゃんのは、大きくなってるね 」


     なんて、言われて喜んでいるところを想像しているかも
     しれません。

     とても嬉しくなってきます。

     そして、仕事が完了したら、

     「 ありがとう!!」

     と感謝の気持ちを伝えてみてください。

     ‘ 当たり前のことをしてどうして礼を?? ’

     ではなく…

     ‘ 片付いてきれいになって気持ちが良いから… ’

     ‘ 水やりをして朝顔が咲いたら嬉しいから… ’

     感謝の気持ちをこめて

     「 ありがとう!!」

     と伝える…

     気持ちひとつでそのやるべきことの重要感は変わります。

     役割を担うことで責任感が生まれ、やりがいにつながります。

     子どもは、家では一番小さいから

     人から頼られたり、任されたりすることはあまりありません。

     が、子どもも大人と同じで、

     人から頼られたり、任されたり、

     そしてその任務がきちんと果たされて、人から喜んで

     もらえたりすることが、

     何より嬉しいのです。

     誇らしい
のです。


     怒られてばかり…ではなく、

     急かされてばかり…ではなく、

     命令されてばかり…ではなく、

     自分の意志で成し遂げたい
のです。


     寄り道が多かったりして

     時間がかかるかもしれません。

     もしかしたら壊してしまったり、枯らしてしまったり…

     という失敗もあるかもしれません。

     それでも結果ではなく、

     自発的にやろうとしたこと、

     その過程や気持ちを大切にしてあげたい
ですね。

     子どももひとりの人として、接していくこと、

     それがまた大きな成長につながります。



     「 子ども達のことで、
       何かを直してやろうとするときにはいつでも、
       それはむしろわれわれのほうで改めるべきことでは
       ないかと、まず注意深く考えてみるべきである 」

       by ユング





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