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      『 想像力 』  5歳



     敬老の日の祖父母参観でのこと。

     祖父母さまに教えてほしいことが山ほどある子どもたちが、

     次々に質問した。

     「 昔はどんな果物があったのですか? 」

     「 昔はどんなお花が咲いていたのですか? 」



     「 今とそんなに変わらない 」

     と、笑いながらお話されるも…

     いまは欲しいときに欲しいものが手に入るけれど、

     果物(食物)で、

     ' あー!春が来たなー ' とか

     ' 秋だなー ' とか、

     昔は季節をもっと感じられた…

     という話をして下さった。


     今とは違う 『 昔は… 』

     ということばから…、

     またまたどんどん質問が口を突いて出てくる子ども達!

     「 江戸時代はどんな人がいたのですか? 」 

     「 お殿様はいたのですか? 」 

     ひとつのことばからの連想が止まらない、

     子どもたちだった。





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     ということで、今日は…


     子どもたちの止まらない連想と、豊かな想像力について…


     子どもたちの話の展開は、連想ゲームです。

     大きなテーマから出てきた、

     ひとつのワード

     それを耳にしたら、そこから連想ゲームが始まります。

     テーマが何かということは頭から消え、

     自分が知っている知識をみんなに聞いてほしくなるのです。


     「 昔 」 ということばから

     「 江戸時代 」、

     「 江戸時代 」 ということばから

     「 お殿様 」、

     思いつくまま話が移っていく光景です。


     「 おじいちゃん・おばあちゃん  」= 「 江戸時代 」

     は、大人からすると、

     突っ込みどころ満載ですが…

     知識として何でも知っていて、ちゃんと質問に答えて下さる

     おじいちゃん・おばあちゃんを見ると、

     自分の知らないことは、

     知っている人に聞く…

     という、シンプルで当たり前
の姿ではあります。


     大人によくある、' 話の脱線 ' …

     大人は ' 脱線 ' しても、脱線していることに気付き、

     軌道修正しようという意識が働きますが、

     子どもにとっては、そもそも ' 脱線 ' ではなく、

     ' テーマ ' に沿った話のイメージなのです。


     回り道が勉強になる … ということは

     前回もお伝えしましたが、

     これらの連想ゲームも全て

     新しい知識、新しい発見・気付きへの

     大切な過程になり
ます。


     今の子どもたちは想像力が乏しいと言われますが、

     それは、回り道を避けて、効率の良い近道ばかりを通り、

     「 遊び 」 をしなくなったことも大きな要因になっています。

     突拍子のない行動やことばから生まれる、

     この予想外の展開、

     豊かな想像力と子どもらしい夢の世界、

     それらが、新しい発見とアイディアを生む
ことも…。

     子育てで最も大切だけれども

     最も難しいこと … 回り道をする子どもを『待つ』こと

     「早く 早く」と急かすことのないよう

     時間のゆとりを持ちたいですね。



     「 普通の大人は立ち止まって『時間』や『空間』について
       考えたりしません。
       子どもだけがそういうことをします」

       by アインシュタイン





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