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      『 友達との別れ 』  5歳



     少しずつ近づく友達との別れの日!

     今まで一緒に過ごしてきた大好きな友達の引越しが
     決まってから…

     「今日、何日?」

     と毎日のように尋ね、そして


     「そうしたらあと○日しか Iちゃんと遊べないね」


     と、寂しそうに話す。

     また、Iちゃんが行ってしまうその日までに、

     仕上げて見せてあげたいということで、

     毎日、少しずつ少しずつ箱工作を作り続けている。

     優しくて明るくて面倒見の良いIちゃんと

     いっしょにいた日の分だけ、寂しさも増し、

     Iちゃんとの別れを惜しむ子ども達。

     そして

     とうとう別れの日がきた。

     Iちゃんに送ることばは…

     「すぐに帰ってきてね」

     「遊びに行くからね」


     ということば!!

     会えなくなる寂しさを感じつつ、

     けれどもまたすぐに会うことができる

     と、ポジティブに 思っている子ども達の言動から、

     友達を思う純粋で温かな気持ちが伝わってきた。 





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     ということで、今日は…


     心の成長に大切な

     友達との別れの経験について…




     年少、年中でも、引っ越す友達を幾度と見送ってきた
     子どもたちです。


     その経験から、見送った友達に再び会うことの難しさを
     肌身で感じ、

     だからこそ、別れを惜しみ寂しさをかみしめる子どもたちです。

     別れの寂しさとは裏腹に、

     口をついて出てくる、Iちゃんへの送る言葉は…

     'すぐ帰ってきて'

     '遊びに行く'


     という前向きな明るいことば!

     まるで仕事に出かけるお父さんに

     「いってらっしゃい」

     と言っているかのよう!


     ‘会えなくなる寂しさ’よりも

     ‘会うことができる’楽しみに期待をこめて、

     大好きな友達を見送る子ども達です!

     それが、Iちゃんにとっても嬉しいことだと知っているから!

     どんなときもポジティブで、優しくて

     そのときそのときを楽しく過ごそうとする子どもたちの
     気持ち
です。

     自分の気持ちの揺れ、友達の気持ちの想像…

     別れの経験は、‘気持ち’‘思い’という、心を育て

     芽生えたたくさんの優しさが、人との交わりに

     これからも生かされて
いきます。

     ひとりではできないことが、

     人の協力を得て、成し遂げられるという経験もして
     いくことでしょう。

     辛い寂しい思いも、‘知る’ことがなければ、

     経験しなければ、

     いっしょにいて嬉しいという思いにもいたりません。

     寂しい思いを経験するからこそ、

     温かい気持ちもまた生まれる
のです。


     「 知ることが少なければ、愛することも少ない 」

       by レオナルド・ダ・ヴィンチ



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