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![]() 『 移り気 』 3歳児 クリスマスが近くなったある日、 3歳の子どもに サンタクロースにお願いしたクリスマスプレゼントを尋ねた。 子どもは迷いなく、 欲しいプレゼントを答えた。 すると、その返事を耳にしたお母さまが、 「 えー?? 」 そんな予定じゃないけれど? 」 と驚きの声をあげられた。 以前からずーっと欲しいと言っていたものと、 今日、欲しいと答えたものが違っていたらしい。 子どもにはよくあることだが…。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ということで、今日は… 子どもの ‘ 欲しい ’ という気持ちと、 その気持ちを満たそうとする大人の受け止め方について… クリスマスが近づくと 子どもの ‘ 欲しい ’ ものが何なのかを尋ね、探り、 クリスマスイブには、 プレゼントの準備も万端に あとは、夜には早く夢の世界に入ってくれることを望む… という状況がほとんどなのではないでしょうか? 子どもの ‘ 欲しいもの ’ が何なのかは、 子どもの‘心変わり’を見込んで 長い時間をかけて、 ‘ 変わらず欲しいもの ’ が何なのかを知って 準備するご家庭がほとんどですが… まさか… こんな間際になっての ‘ 欲しいもの ’ の ‘ 変化 ’ に、肝を冷やされる お母さまでした。 このときは… 「 ○○じゃないの? 」 と、 すでに準備済みの ‘ 欲しいもの ’ の名前を知らせ、 子どもに 「 ○○!! 」 と、 訂正させていらっしゃいましたが…。 目にするもの全てに興味を持ち、 「 手に入れたい 」 と思うその気持ちは 何に対しても本当ですが、 それをひとつに絞ることは 子どもにとっては、とても難しいことです。 見る場所、尋ねられる人、その日の気分などなどで、 ‘ 欲しい ’ものは変わります。 また、実際に手に入れてしまうと、 ‘ それほど欲しいものではなかった ’ かのように、 振り向きさえしなくなったりします。 手に入れることが目的で、 手にした後は、今度はまた まだ手に入れていないものを ‘ 欲しい ’ と思います。 子ども特有のことではなく、 大人も同じですね。 自分以外の人が手にしているものが良く見えたり… 「 売れています 」 ということばに弱かったり… ただ、大人の場合は、 「 変わらない、欲しい、気持ち 」 があって それをいつでも引き出してくることができるということです。 子どもは、引き出すことができたり、できなかったり… 時には、引き出しに入っていないこともあります…。 移り気に見えても 子どもは、‘ 欲しい ’ に気持ちを満たされると それだけで大喜びです。 が、‘ 欲しい ’ と言わないものであったとしても 子どもにとって、 クリスマスという ‘ 特別な日 ’ に ‘ サンタクロース ’ からプレゼントしてもらえるもの というだけで、 とっても大切で嬉しいものに変わります。 与えられた環境を いかに自分なりに変えて、いかに楽しむかと考え 工夫することにかけては、 子どもは天才的な力を発揮します。 ころころと変わっていく子どもの気持ちに必死で応えようと あれもこれもと考え過ぎずに、 子どもを思う親心が 子どものためにと迷わずに選んだものは 子どもにとっては ‘ 欲しいもの ’ になるということを信じてくださいね。 どんなときも ‘ 迷いなく ’ 接していくこと、 それが一番です。 INDEX <前号 次号> ![]() Copyright(c) Kids Canvas.All Rights Reserved.
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