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![]() 『 人は誰も自己中心 』 4歳児 引っ越していく Kくんに送る絵を描いた。 女の子たちは、 絵だけでなく、字を書いて手紙のようにする子が多く… 男の子たちは、 ロボットなど、得意な絵を描く子が多く… みんなそれぞれ、 別れを惜しみながらも、楽しんで描(書)いた。 手紙を書きたいけれど、字を書くことができない子は… 「『元気で』って書いて!」 「『この絵、頑張って描いたの』って書いて!」 「ちゃんとこの絵のお話書いてね。 だって、わからなかったらかわいそうだもん」 と、書いてほしい内容を細かく伝えにきた。 みんな Kくんを思って夢中で描いて 一生懸命、話していた。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ということで、今日は… まだまだ自己中心、 大人も人は誰も自己中心〜について… 年中児にもなると、 友達と会えなくなるということの意味を理解し、 寂しく感じたり、 その友達に喜んでもらえることを考えたりするように なります。 が、実際、絵を描き始めると… 絵の世界に入り込み、 絵を描くことを楽しむ子どもたちでした。 そして、字を書くことができる子も、 そうでない子も、 描いて(書いて)いる自分の気持ちが一番にくるということ、 まだまだ自己中心的な時期が続いている…という様子です。 「『この絵、頑張って描いたの』って書いて!」 「ちゃんとこの絵のお話書いてね。 だって、わからなかったらかわいそうだもん」 ということばは、 自分を認めてほしいという心を表わしています。 友達思いのやさしさあふれる絵や手紙ですが、 『頑張って描いた自分』のことを『頑張った』と 認めてほしい… 絵のお話を理解してもらえなかったら 『描いた自分がかわいそう』 という… 友達以上に、まだまだ自分が主体…という子どもたちです。 少しずつ少しずつ、 友達の中では自分ばかりが優先されないことを知ったり、 集団としての責任が深まったり… そんな4歳児ですが、 その一方で、 こういう、『自己』を押し出す様子も見られます。 『相手』と『自分』、 今はちょうどその間! 友達への思いやりも自分のアピールも同居して見え隠れする、 そんな時期です。 これは、子どもの自己中心というよりは、 大人にも当てはまり、 そういう『自分』主体な部分を大なり小なり持っている ものです。 人のことは、客観的にとてもよく目につきますが、 自分のこととなると、見えないもの! 人から認められたいという思いは、 大人でも誰もみな持っているもので… それがモチベーションになって‘頑張る’人も多いでしょう。 頑張って、認められて 成長できることは素晴らしいことです。 が、 自分が認められるために 自分さえ良ければ… 周りの人の迷惑などおかまいなし… という大人も増えてきています。 子どもたちは、まだまだ口に出して ‘自分’をアピールするというかわいい自己主張ですが、 逆に大人も、 子どもたちを見習って、 自己主張はしても、 相手を責め立てたり 相手を傷つけたりすることだけはしないよう、 かわいい自己中心でありたいものですね。 INDEX <前号 次号> ![]() Copyright(c) Kids Canvas.All Rights Reserved.
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