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      『 月〜感動の共有 』  4歳



     月、星など、天体、宇宙に関心を寄せる子どもたち!

     「 お月さまにはね、 うさぎさんがいるんだよ
       お母さんが言ってた 」


     と、

     ' 遥か彼方の世界に、身近な存在のうさぎがいる '

     という驚きと、また、夢のある情報を
     目を輝かせて友達に教えてあげる子。

     一方で、

     「 夜、お空見たらいけないんだよ 」

     「 どうして? 」

     「 だって、おばあちゃんが言ってたもん 」

     と、負けじと自分が聞いて知っている情報を伝える子と…。


     自分の感動や驚きをみんなに聞いてほしくて
     口々に話す子どもたちであった。





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     ということで、今日は…


     感動の共有について…



     子どもは、自分が耳にしたり目にして感動したことは
     人に話さずにはいられません。

     「 あのね 」 「 あのね 」 と!

     そして聞いてもらって

     「 へえ〜 ! そうなんだ! 」

     と共感してもらうことが何より嬉しいのです。

     そして、話を聞いてもらえて喜ぶ友達を見て

     ' 自分も! ' と話し出す子どもたちです。

     ' 夜に空を見たらいけない '

     というのは、何かの言い伝えと こんがらかって
     いるのでしょう。

     子どもたちにとって大事なのは、

     情報の正確さではなく、

     自分の話を聞いて、同じように頷いてくれること、

     驚いてくれること、

     感動してくれること
…です。


     秋篠宮 眞子さまの婚約者、小室圭さんが記者会見で話された、
     「 月 」 の話が思い出されます。


     「 きれいな月を見つけますと嬉しくなり、
       宮さまにお電話をおかけしております 」

     「 宮さまは 私のことを月のように静かに
       見守ってくださる存在 」


     場所は違っても、美しい「月」を愛でられる、

     おふたりのご様子が目に浮かんでこられた方も
     多かったのではないでしょうか?


     感動を共有できる人…

     共感して寄り添ってくれる人がいるというのは、

     大人にとっても生きる力になり
ますね。


     感動というのは、良いことはもちろん、

     歓迎しない心の動きにも、寄り添ってくれる人がいるか

     ということが、より一層、躓いた時の立ち上がる力


     にもなってきます。

     結婚式でよく使われる、

     「 喜びは倍に、苦しみは半分に… 」 のことば…

     これは夫婦間だけではなく、親子間にも送りたいことばです。

     夫婦間では意識しても、

     親子になると異なるのは、どこかで、‘ 対等 ’ ではなく
     ‘ 上下 ’ 関係になってしまう
からではないでしょうか?

     (もちろん、対等ではなく、上下関係の夫婦もあるかと
      思いますが…(笑))

     ‘ 上下関係 ’ になると、気持ちに寄り添い
     共感することよりも、

     「 そんなことで泣いてどうする? 」

     「 できないのは努力が足りないからだ 」


     などなど、

     上からはっぱをかけてしまう…

     つまり、苦しいときにさらなる追い討ちを
     かけて
しまうことになります。

     それが、人生経験豊富な親からの、

     子どものことを思ってのアドバイスだと勘違い
をして…です。


     子どもは親が思うほど頼りなくはなく、

     わかっていないということもなく、

     理解している
ものです。

     わかっているところに追い討ちをかけられると、

     自信喪失、やる気も失せてしまいます。

     生きる力どころではありません。

     子どもが5歳なら、親年齢も5歳!

     気持ちは対等に寄り添って

     良いことも悪いことも共有して

     安心感を得て、幸せを感じる
こと〜


     それが何よりの生きる力になります。

     思い通りに子どもを動かそうとするのではなく、

     ありのままの子どもを

     ひとりの人として受け入れ、認める
ところからスタートです。

     親にとっても、イライラ解消になりますね。


     ふとした時にでも何気なく空を見上げて、

     いろいろ感じて その動いた心に共感してくれる人が、

     そばにいますよう
に!

     耳を傾けてくれる人がそばにいますように!





     「 愛の反対は憎しみではなく、無関心 」

       by  マザー・テレサ





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