Kids CanvasEQ・IQを伸ばす育児の知恵と幼児教育
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      『 花火のあと 』  4歳



     近くの公園まで遊びに行った。

     すると、花火の燃えかすがたくさん落ちていた。


     それを大切そうにたくさん たくさん集める子…

     「 いっぱい花火できるよ 」と話す子…


     目を輝かせる子どもたちだった。





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     ということで、今日は…


     成長過程にある子どもの概念について…



     遊び終えた花火でも、

     子どもは好奇心いっぱいに興味を示します。

     そして、マッチで火をつけると

     またパッときれいな火の花が咲くと思っている子どもたちです。

     蚊取り線香のように、全てが燃えてしまえば

     それはもう「 おしまい 」とわかりますが、

     花火のあとは 見た目、まだ花火で…

     楽しいことの「 おしまい 」ではなく、

     「 つづき 」があることに、

     自分なりの願いをこめて話します。

     自分の興味とは異なる現実に考えがまだまだ及ばない

     子どもたちです。

     花火をする前と、した後のその違いに目を向けたり、

     自分たちの習慣

     花火を終えたらその後は、水をかけて安全な状態に

     してゴミとして片付けるという習慣…

     とは異なる在りようを受け止めたり…は、

     これから少しずつ理解していきます。

     後者のマナー違反については、

     大人がひとりひとり気をつけていかなければいけませんし、

     この子どもたちが成長したときに、

     今の習慣をそのまんま行動にうつしてほしいとも思いますが…。


     捨てるべきものでも、

     好奇心を持って

     「 これは何だろう? 」

     疑問に思い、

     「 きっと○○に違いない 」

     と、自分なりの考えを持って

     「 本当にそうなのかな? 」

     と確かめる…

     その繰り返しで、

     物事の本質を理解し、

     概念が作り上げられていく子どもたち
です。

     それが、‘ 学ぶ姿勢 ’にもつながります。


     その過程で、適切な判断は必要で、

     石ころ、木片、いろんなものが宝物になるものの、

     衛生上、ゴミ箱に捨てるべきものとの区別は教えて

     気付かせていく必要がありますね。


     帰るときにも、いろんなものをそれぞれ手にしていた

     子どもたちですが、

     元からあったスコップなどは、

     この公園を頻繁に利用する誰かがあとから取りにきても

     困らないように、あった場所に戻すなど、

     自分なりに考えて行動していました。


     夏の風物詩でもある花火〜

     公園という、公共の場所で、

     みんなが、気持ちよく楽しく、

     そして安全に
遊べますようにと、

     それが当たり前になりますように…

     と、願うばかりです。





     「 発明するためには、豊かな想像力とゴミの山が必要だ 」

       by  エジソン





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