Kids CanvasEQ・IQを伸ばす育児の知恵と幼児教育
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      『 怖いもの知らず 』  小学生



     子どもの時のこと〜

     台風直撃の夕方、

     最寄り駅から家に向かう歩道橋の上で…

     暴風に逆らいながら

     歩こう歩こうと踏ん張っていたら

     風に押し戻され…

     どこに向かうかさえわからないほどふらふらと

     身体が運ばれていった。


     運ばれながら…

     笑いが止まらず、

     ケタケタケタケタ、笑い続けていた。





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     ということで、今日は…


     「 怖いもの知らず 」 な子ども心について…



     たとえば…

     「 ライオンは怖い 」 ということを子どもは知りません。

     ライオンが獲物を捕らえるところを見たり聞いたりして

     「 ライオン」とはこんな生き物だ!という情報が入って初めて

     「 怖い 」と刷り込まれます。

     その知識がなければ

     「 これはなんだろう? 」

     「 触ってみよう 」


     と、興味津々、手を伸ばすなど、

     「 怖いもの知らず 」 な行動に出て
しまいます。


     台風もしかり、

     風に押し戻される感覚が、子ども心的に

     遊園地のスリリングな乗り物感覚だったのでしょう。

     笑いが止まらず、

     楽しんでいたのかもしれません。

     まさしく「 怖いもの知らず 」ですね。

     そばにいた母は、ケガをしないか

     気がきではなかったと言います。

     「 どうしてこんな時に笑えるのか? 」

     と、心配と同時に不思議だったと!


     大人も「怖いもの知らず」な言動をとることがあります。

     子どもの「 怖いもの知らず 」と一緒で

     「 あんな偉い人に、そんな物言いするなんて!」

     という、ひやひやドキドキもあれば、

     一方でそれが大胆な挑戦となって結果、

     大躍進につながることもあったりします。

     子どもの「 怖いもの知らず 」は、ライオンや台風のように、

     ひとつ間違えば命にかかわる危険なことと隣り合わせな

     ことが多く、

     だからこそ、

     大人の見守る目と、時には手助けが必要になってきます。

     「 怖いもの知らず 」な子どもの勇気ある挑戦には、

     危険のない限りは見守り、

     転ばぬ先の杖にはならないように、

     転んだら自分自身の力で立ち上がれるように
すること。

     そして、大きな危険につながる挑戦には、

     子どもが行動に出る前に立ち止まって、
 
     その行動がどのような結果につながるかイメージできるように

     情報を与える
ことです。


     高いところから下をのぞき込んだら下に落ちてしまうこと、

     ストーブに触れたらやけどをすること…

     などなど、やってみて身体で痛みを学ぶのではなく、

     間接的にイメージで学んでいく子どもたちです。

     もちろん、子どもにとっても、

     「 怖いもの知らず 」が、ポジティブな結果を生むことも

     あります。

     やる前から「 できるわけがない 」と「 諦める 」のではなく、

     「 できる 」イメ−ジを持って

     果敢に挑戦する気持ちや積極的な行動がポジティブな結果に

     つながり
ます。


     「 知らない 」ことを「 知りたい 」と思う好奇心は、

     「 知らない 」ことで被る危険を避ける学びに
もなります。


     「 怖いもの知らず 」〜

     良い意味での「 怖いもの知らず 」を発揮して、

     勇気ある言動がたくさん見られますように!!





     「 真の勇気というものは、
       臆病者と無鉄砲な者の中間にある  」

       by  セルバンテス





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