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      『 友達と返事と 』  3歳児



     友達の名前をようやく覚え始めてきている子どもたち。

     が、まだまだ不確かなところもあって、
     出席をとるとき、返事がない友達のことを・・・


     「 お休み 」

     「 お家でねんねしているの 」



     と、言う。



     名前を理解している子が


     「 いるよ 」

     「 ここにいてるやん 」



     と訂正を入れる。



     その繰り返しで、

     AちゃんとTくんは毎日返事をしないということも
     わかり始めている子どもたちである。



     Aちゃんは、何度目かに小さな小さな消えそうな声で
     返事をするようになったが、

     Tくんは、手を上げるだけで声を聞くことができない。


     代わりに、仲良しのMくんが


     「 はい 」


     とTくんの隣で返事をする場面も・・・。





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     ということで、今日は・・・



     友達と返事について・・・






     ‘ 友達 ’ の名前を覚え
     ‘ 友達 ’ の存在も大きくなってきた時期・・・

     出席をとるとき、友達を意識をするあまり、

     恥ずかしくて声が出ない子、
     消え入りそうな声で返事をする子・・・


     と、‘ 返事 ’ ひとつにも、それぞれの違いが
     見られてきています。


     「 はい 」 という 短い‘ 返事 ’ にも、

     大きな大きな勇気が必要な子にとっては、
     友達の中で自分自身を表現するまでに時間と自信が必要です。

     それでも毎日の積み重ねで少しずつ、少しずつ前に
     進んでいきます。

     その子どもなりの歩幅で・・・。



     恥ずかしくて返事ができない子どもほど、友達のことを
     よく観察して
います。

     そして友達の良いところをまねて、

     できなかったことが少しずつできるようになっていきます。


     それを友達や先生に見てもらい、聞いてもらうことで・・・
     また、最初できなかった分、よりほめてもらうことで・・・

     自信と安心感を得られ、自分を出すことへの抵抗感が
     少しずつ少しずつ薄れて
いきます。



     ‘ たかが返事 ’ではなく、

     ‘ 大切な大切な自己表現の機会 ’となっています。



     得意なことは自信につなげ、不得手なことも、

     ‘やらず嫌い’ではなくて

     ‘挑戦してみること’で、

     行動や対応能力の幅の広がりにつながっていきます。



     集団生活で学ぶもっとも大切な、

     ‘ 友達とのかかわり’

     ‘ その友達の中での自己表現 ’
と、


     これからたくさんたくさん学び、
     大きく大きく成長していってほしいと願っています。



     集団生活に入ると親は、
     どうしてもわが子と友達との違いに目が行き、

     ‘ 友達はできているのにどうしてできないのかしら? ’ と、

     わが子の‘ できない ’ ことをクローズアップしてしまい
     がちです。

     が、‘ できない ’ ことをクロ−ズアップすると・・・

     ますます子どもは自信を失い、
     ますます自分を出すことに抵抗をおぼえていきます。


     ‘ できた ’ことを取り上げ、認めていくことで子どもは
     ‘ もっともっとやってみよう ’ という気持ちを
     持つことができる
ようになります。


     そのままの、あるがままの子どもの力を信じて、

     子どもが 「 やってみよう 」 という気持ちになるまで

     ‘ 見て ’

     ‘ 待って ’ あげたい
ですね。

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