Kids CanvasEQ・IQを伸ばす育児の知恵と幼児教育
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      『 知識を使う 』  3歳



     新聞の掲載欄より〜


     3歳のお子さまの楽しい会話〜

     3歳の息子が、カウントダウンを始めた。


     「 スリー、ツー、ワン、ゴー! 」


     までは良かったが、



     「 ロク!」



     と続きがあった。





〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


     ということで、今日は…


     蓄えられた知識を実際に使って定着させていくことについて…





     数を順番に言うことができるようになって
     嬉しい時期でしょうか。

     「 1 ・ 2 ・ 3 ・ 4 ・ 5 」

     「 5 」

     「 ゴー 」


     の次は…?

     「 6! 」

     と出てくるのは自然といえば自然ですね。


     英語は知らないから、

     数字は知ってるから、

     3歳児の、ありのままの様子ですね。


     最近は、新聞に掲載されているお子さまのことばに
     目がいくことが多く、

     みなさまと共有させて頂いてます。

     子どもに限らず、いろんな世代の楽しいことばのやりとり、
     様子が投稿される欄です。


     大人の発想にはない楽しい解釈は、

     子どもに多く、次いで高齢者で、

     ついつい吹き出してしまうエピソードを楽しみにしています。

     年齢がいくと子どもに返るといいますが、
     わが家の母にも愉快なエピソードがあります。

     そのひとつがデジタルカメラです。

     フイルムカメラに慣れ親しんできた母は、

     デジカメを扱うようになっても未だに

     デジカメに目をくっつけて覗こうとします。

     そして決まって出ることばが


     「 真っ暗! 」


     年齢を重ねると、それまでの知識、習慣を新しく
     上書きすることがだんだん難しく
なってきますね。


     子どもの言動の面白さは

     経験がなくてまだ知らないから


     …の面白さですが、


     高齢者の言動の面白さは

     目まぐるしい変化への対応ができなくて新しいことに
     頭が切り替わらないから


     …の面白さです。



     聞き間違いや言い間違いもしょっちゅうですが、

     高齢者であっても子どもであっても、

     新しいこと、初めてのことをまずは 「 知る 」 ところから
     スタート
して、

     「 知って 」 蓄えられた知識を、次に実際に使ってみること〜

     見聞きして学んで得た知識を、実際にいろんな場面で
     使う経験を重ねて、

     「 使える 」 ようになることが大事ですね。


     数唱を覚えた3歳の子どもの口から

     「 スリー、ツー、ワン、ゴー! ロク! 」

     と自然に出てきたのは、

     「 ゴー(go) 」という英語は知らないけど、

     「 スリー、ツー、ワン 」という英語が数を表すということを

     なんとなく知ってるから、

     そして  「 5 」 の次が 「 6 」と知っているから

     「 ロク 」 と言えました。

     それは間違いでも失敗でもなく、

     知識を定着させるための実践
ですね。


     自由に使いこなせる「 定着 」は歓迎ですが、

     その「 定着 」が、凝り固まった概念にならないよう
に、

     「 そういう答えも面白い 」 と捉えたいですね。


     定着して年を重ねると、デジカメを覗く母のように、

     そこから新しい変化に対応し、
     知識を広げることはなかなか難しい
です。

 
     子どもと高齢者の言動は、同じように面白く愉快ですが、

     それを受け止める私達自身の頭と対応力も凝り固まらないよう、

     柔軟性を持ちたい
ものですね。


     それには、当たり前を当たり前と捉えずに

     心にいつも

     「 なぜ? 」
     「 どうして? 」


     と、疑問を持つ
こと!

     「 もっと違う答えがあるかも? 」 と思うこと!


     周りには面倒くさがられるかもしれませんが(笑)、
     大切なことですね。

     答えにたどり着くことをゴールとせず、その過程で考えて、

     最終的に豊かな心と発想力と柔軟な対応に
     つながりますように!!





     「 子どものころの <発想と行動> の原型と同じ。
       アイデアが生まれるのは常識のまま考えたり
       行動しないだけ 」

       by  本田 宗一郎





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