Kids CanvasEQ・IQを伸ばす育児の知恵と幼児教育
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      『 手を使う 』  4歳児



     楽しみにしていたプール!


     が、難しいことも いくつか・・・。




     まずは、水に入る梯子を降りるのに一苦労・・・

     足は下りていくが・・・




     手がついてこない!





     水に入って、自分の身体に水をかけるよう促されても・・・




     自分の手で自分の方に向かって水をかけることが難しい!!





     そして次に、手で水をすくって肩にかけるように促されても・・・




     肩にいくまでに手の水がなくなっていたり

     両手を合わせてすくうことができずに
     手で水をかいているだけの子ども達であった。





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     ということで、今日は・・・



     手を使うことの難しさと大切さ・・・
     について・・・





     子どもにとって 何が難しくて苦労なのか・・・

     大人も通り過ぎてきたのですが
     もう忘れてしまっています。

     今 当然のようにできることを、なぜ 子どもができないのかと
     不思議だったり、イライラしたりしてしまいます。




     手首の柔軟性や手指の動きは特に

     箸や鉛筆を持つなどの動きに大きくかかわってきますので

     いざ、箸や鉛筆を持つ段階で、

     ‘ 持ち方がおかしい! ’

     とか、

     ‘ 字を正しく書くことができない ’

     と あせって、その事実だけを大きく受け止めてしまい
     ますが・・・


     できないのは、
     手首が柔軟に動かないこと、手指に力が入らないことなどが
     大きく影響しているということを

     頭において、


     日頃から、手首・手指を動かす楽しい遊びを
     たくさんたくさん経験させてあげることが大切
です。



     こういう水遊びひとつでも

     これだけ手を使っているのです。



     まずは、 

     梯子を下りること・・・

     握った手を動かすことは、もう片手の力を必要としますので

     利き手にかかわらず、両手 バランスよく力を入れること
     につながります。



     そして、自分に水をかけるという手の動きは、
     手前に手を持っていくということ・・・

     これは、手首が柔軟に動く力になりますので

     その手首の柔軟性が、

     ‘ 書くこと ’

     ‘ ボールを遠くまで投げること ’

     などにもつながっていきます。



     また、手で水をすくうという作業は・・・

     ひとつひとつの指の力を必要としますので

     いろんな道具を使っていく中での力、鉛筆なら筆圧などにも
     かかわってきます。





     大人からすると、結果に目がいきがちですが、
     そこにいたるまでの過程にいろいろ意味がある遊びがある
     いうこと、

     結果が難しいということは、
     その遊びのその過程でも困難があるということに目を向けて

     何度も何度も繰り返し繰り返し、その遊びに
     いっしょに取り組んであげてほしいのです。



     これから水遊びをするときも
     (砂遊びなど、他の遊びでも同じですが)、

     子どものこの動きには、こういう意味があるということに

     少し目を向けながら、

     できないこと、難しいことには
     経験することで、その壁を超えるということを体験
させて
     あげたいですね。

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