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![]() 『 誕生日の意味 』 5歳児 その月に誕生日を迎える子どもたちを全園児で祝う誕生会! 誕生月の子どもたちは、 全園児を前に、いわゆる“誕生日席”に座って、 その日のいわゆる主役になる! 毎月毎月行われてきた誕生会も、あと2回を残すのみ!! 早生まれの子どもたちにとっては、待つ時間が長過ぎた、 やっと回ってきたその日!! 誕生会の主役の2月生まれの H くん! H くんは、朝からずっとにこにこと笑ってばかりいる! 嬉しさが伝わってきて幸せな気持ちになる。 そんな H くんが、そーっと近づいて尋ねてきた。 「 今日、ぼく、何歳? 」 と。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ということで、今日は… 誕生日と誕生会に関して子どもが感じた疑問と、 その疑問に対する大人の対応について… クラスの友達に自分と同じ年齢の友達と、 まだ誕生日を迎えてない、年齢違いの友達がいることにも、 「不思議」と「感動」をおぼえる子どもたちです。 そして何月何日が自分の ‘ 生まれた日 ’ かということも まだまだわからない子どもたちが多い学年です。 家庭での誕生日会で 「 5歳おめでとう! 」 と祝ってもらって、 園の誕生会でまた 「 おめでとう 」 と祝ってもらって 出てきた疑問! 「今日、ぼく、何歳?」 一年という時の単位の感覚、 一年に一回迎える日…という意味、 大人にとっては ‘ 当たり前過ぎて ’ 、 ‘ 立ち止まって意識さえしない ’ ことに、 子どもたちは ‘ 不思議 ’ を感 じ 、 ‘ 疑問 ’ を 投げかけてきます。 アインシュタインも言っています。 「 重要なことは、疑問を止めないことである。 探究心は、それ自身に存在の意味を持っている 」 と! 私たち大人は、子どもたちのその疑問に対して、 単に答えを与える、 というのではなく、 「 そんなところに立ち止まって考えるなんて、 将来どんな科学者になるのかしら 」 と、 いっしょにわくわくしながら、 問題解決の糸口を探っていくことが大切です。 それにはまず、子どもが投げかける疑問、質問に、 質問で返すことです 「今日、ぼく、何歳?」 「何歳だと思う?」 と!! 3歳ころから頻繁に口にする 「 どうして? 」 にも こちらから 「 どうしてだと思う? 」 と! その答えに対してさらにまた質問を投げかけていきます。 「 何歳だと思う? 」 「 5歳 」 「 5歳じゃないかも…って思ったの? それはどうして? 」 「 お母さんとお父さんとお姉ちゃんとろうそく、 フーッてしたから 」 「 その時何歳になったの? 」 「 … 」 繰り返し繰り返し質問で返していくと、 答えは、大人が与えなくても、 子どもの中で浮きあがってきます。 与えられた答えよりも、自分自身で導き出した答えにこそ、 その先の更なる“気付き”と更なる“不思議”が待っています。 科学者とはならないまでも、 自分で考え、自分で問題解決する力、生きていく力になります。 答えは与えられるもの…という習慣がつくと、 答えを急ぐようになり、 もし答えが出なければ、 周りの人が教えてくれないからだ…と、自分以外の人に 責任転嫁し、 何事も深く考えることをせずに、 すぐにあきらめてしまう…ようになります。 子どもからの ‘ ? ’には、 同じように ‘ 疑問 ’ を抱き、共有し、いっしょに 考えていきたいですね。 INDEX <前号 次号> ![]() Copyright(c) Kids Canvas.All Rights Reserved.
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