Kids CanvasEQ・IQを伸ばす育児の知恵と幼児教育
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      『すべりだい』  3歳児



     大好きな自由遊びが終わって、片付けの時間です。

     でも遊具になかなか‘さよなら’ができずに遊び続ける
     子どももいます。

     大好きなすべりだいにも

     ‘また、明日遊んでね’

     と言って、いったんは‘さよなら’をしましたが、
     その後にまたまたすべりだいに上っていこうとする子ども。


     注意を促すと、

     「すべりだいさんがおねんねできるように
      ここで見ていてあげるの」


     と言って、上のところで座り込んでしまいました。


     決して遊びたいためのことばではなく、優しさから出た
     ことばなのです。


     家でも片付けをしなくて困っておられる方もいらっしゃると
     思います。


     そして子どもがこんなことばを言ったらどう対処されますか?


     優しさから出たことばだと受け取られますか?


     園では、大好きな自由遊びが終わっても次にはまたまた
     ‘初めて’のワクワクするような楽しい活動が待って
     いるのです。


     もちろん、園のそういう流れがまだわからないときには、
     なにやかやと理由をつけては片付けない姿も見られますが、
     片付けが次の新しい遊び(楽しみ)への準備ということが
     わかってくれば、子どもの様子も違ってきます。



     このときは、

     「○○ちゃんがひとりで見ていてあげなくても、ここから
      先生もみんなもちゃんと見ていてあげるから大丈夫よ、
      すべりだいさんはさびしくないんだよ」


     ということばで納得して下りてきました。


     ひとつのことば、ひとつの成長を心から受け止めて対応する
     ことで、子どもの心もまた成長します。



     「また、そんなこと言って・・・」ではなく、

     「もうそんなことが言えるようになったのね」

     って受とめて
あげたいですね。

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