Kids CanvasEQ・IQを伸ばす育児の知恵と幼児教育
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      『空にらくがき』  5歳児



     ♪「空にらくがきかきたいな」
     といううたを子ども達とうたいました。

     ♪そらにらくがきかきたいな
      いっぱいいっぱいかきたいな

      せかいじゅうのとりがたべても
      たべきれないよなリンゴのき
      そらにおおきくかきたいな

      シュシュシューシュ
      シュシュシューシュ

      かきたいな♪


     という詞なんです。

     このうたを聴いて、そしてうたう時、
     どんなイメージを思い浮かべますか?

     イメージしてみて下さい。




     このうたを教わっての子ども達のことばです。



     「すごい大きな大きなはしごがいるね」


     「月は太陽が照らして明るいんだよ。
      でも夜は暗いから絵の具は白!
      お昼は黒の絵の具で空に絵を描けばいい」




〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


     このうたから
     ‘夜の空’にらくがきをするイメージを
     持たれた方はいらっしゃいますか?


     多くは、真っ青な空に真っ赤なリンゴがたくさんなった
     緑の木をイメージされたのでは?


     ‘夜’ということや、
     昼でも、‘黒’で描くことは
     なかなか思い浮かばないですね。

     これがおとなの概念です。





     ここでクイズです・・・挑戦してみてください。

     「ベッドに入って寝たいと思っています。
      が電気のスイッチとベッドが離れていて、いつも
      電気を消してからベッドにたどり着くのに一苦労です。
      がその日は電気を消してすぐにベッドに
      入ることができました。
      なぜでしょう?」

     考えてみてください。






     こたえは・・・・昼(明るいうちに)に
             ベッドに入ったから
     でした。


     これは頭の柔軟性(IQ+EQ)問題として
     使われることがあるそうですが、

     ‘ベッド’=夜

     ‘寝る’=暗い

     という固定概念が邪魔をして悩ませる問題です。



     こんな問題はどうでしょうか?

     「ある弁護士が大きな事件をとても迅速に
      しかも上手く終え、話題になりました。
      弁護士の実の弟は自慢できる話にもかかわらず、
      『それはぼくの兄さんじゃない』と
      かたくなに言い張りました。
      それはなぜでしょう?」

     考えてみてください。






     こたえは・・・・弁護士は姉だった
     のです。


     これも

     ‘弁護士’=男

     という概念が邪魔するんですね。



     おとなはついつい今までの経験から
     固定概念や先入観で物事を判断しがち
です。

     でも物事にはいろんな面があって、
     いろんな角度から、視点から見ることで
     全く思いもよらない風景が見えてきたりするものです。

     それが柔軟性です。

     思いがけないハプニングにも、対応方法がひとつしかなくて
     慌てたり、押しつぶされたりすることなく
     柔軟に対応できる力をつけること、それがとても大切です。

     この柔軟性を持ち合わせていれば、

     ハプニングをも‘ようこそ’
     と迎えることができるのです。

     子どもは先入観や思い込みよりも、
     創造且つ想像豊かに物事をとらえます。

     だからこそ子どものことばには、
     教えられることがたくさんです。



     「夜は暗いから、絵の具は白」

     「すごい大きな大きなはしご」

     もイメージすればとても新しい世界で、魅力的ですね。


     子どもから学んで私たちおとながもっともっと
     広い視野を持っていかなければ・・・・


     そんな思いになった‘ことば’でした。

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