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『 「 楽しい 」 を生み出す 』 4 歳 雨が降ったり太陽が照ったりと 目まぐるしく空模様が変わる日。 雨が横なぐりに激しく降って 廊下まで降り込んでくるのを見て… 「 雨がお部屋の中まで入ればいいのに そしたらプールになって泳げるのに 」 と、楽し気に言った。 そして太陽がのぞき始めて明るくなると… 「 朝になった 」 と、声を弾ませた。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ということで今日は… どんな状況をも楽しむ子どもの発想について… 雨の日が続くと、 けんかが増え どことなく落ち着かなくなる子どもたちです。 砂遊びや、走ったり登ったり跳んだりなど… 外でエネルギーを発散できない状況が ストレスになってきます。 子ども自身は気付いていませんが…。 廊下にまで降り込んでくる雨を見て 「 部屋がプールになって泳ぐ 」 イメージを描き、 楽しくないはずの雨を楽しむ子どもたちです。 身近で親しみのある部屋が 貴重な体験ができるプールに置き換えられて…。 そして、雨を降らせていた雲が遠のいて明るくなると 今度は、 「 朝になった 」 と、楽しい一日が始まるイメージを描きます。 どんな状況の中にも楽しみを見つけて 想像の世界で遊ぶことができる子どもたちです。 暑いから… とか 雨が降るから… とか いろんな理由で行動にブレーキがかかる大人は 楽しみたいというそこまでのエネルギーが ないのかもしれません。 子どもは、 楽しいこと、面白いことはないかと 常に好奇心のアンテナを張っています。 アンテナにかからなかったら、 想像して、楽しい世界を創り出して その中で楽しみます。 遊びます。 ネガティブをポジティブな思考に変換して 「 楽しい 」 を生み出す力は、 どんな逆境でも、 乗り越えるイメージを描いて、解決する力につながります。 これから年齢を重ね、経験とともに 「 不可能 」 にも出会っていくことでしょう。 やる前から 「 できない 」 と諦めたり 楽しむエネルギーよりも 冷めた気持ちに支配されるようにもなるかもしれません。 そうなるまでに 「 楽しい 」 「 できた 」 「 乗り越えられた 」 という体験をたくさんたくさんしてほしいと願います。 「 晴れた日は晴れを愛し、 雨の日は雨を愛す 楽しみあるところに楽しみ、 楽しみなきところに楽しむ 」 by 吉川 英治 INDEX <前号 次号> ![]() Copyright(c) Kids Canvas.All Rights Reserved.
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