![]() |
HOME | INDEX |
![]() 『 国語辞典 』 4歳 気温の高い日に水鉄砲で遊ぶ約束をする。 雨が続いたり、気温が低かったり… なかなか楽しみにしている日がこないとき、 「 今日は雨降ってないよ 」 と、てるてる坊主の効き目を強調しながら、 今度は気温が高くなるように 「 だいだい色で作ったらいいんだよ 」(てるてる坊主を) 「 お日さま作ろうよ 」 「 光が当たると暑くなるんだよ 」 と、晴雨だけではなく、 気温についてもいろいろ考えて話し出した。 「 温度って、暑いとか寒いとかでしょ? 」 「 今日は暑いですっていうことなの 」 子どもの質問に子どもが一生懸命考えて答えて… よく耳にはするが、説明は難しいことばの 子どもなりの国語辞典の披露だった。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ということで今日は… 説明が難しいことばの理解について… よく耳にする 「 温度 」ということば。 「 温度 」が高い日に水鉄砲をするという楽しみを待つ中、 その日が早く来るようにと頭をひねる子どもたちです。 だいだい色のてるてる坊主を作ったら暑くなるとか、 お日さまを作ればいいとか、 光を当てたらいいとか… 一生懸命考えます。 その中でふと湧き出た疑問… 「 温度ってなに? 」 「 暑いとか寒いとかでしょ? 」 自問自答したり、友達に一生懸命教えてあげようとしたり… 子どもなりに、ことばの説明を国語辞典のように始めます。 たとえば、虫を好きな子どもは、 昆虫図鑑を見て、探して調べて 虫の名前を大喜びで教えてくれます。 乗り物を好きな子どもは、 乗り物図鑑を手放せません。そして作り上げたブロックを 「 はしご車だよ 」 と教えてくれます。 恐竜を好きな子は恐竜図鑑、 動物を好きな子は動物図鑑 … と 知りたい気持ちを満たす、調べ図鑑を大切に抱えて ページがよれよれになるまで見つくします。 が、が、 ことばについては、知りたくても調べたくても 国語辞典はまだ身近にはありません。 スマートフォンという便利なツールもまた同じです。 教えてもらったり、 周りの人たちの会話、天気予報などいろんな情報を耳にして なんとなく理解していったり、 知らないことばに出会う場面場面で その時その時 自分なりの解釈でわかったつもりで過ごしていきます。 難しいことば、知らないことばでも、 国語辞典がなくても、 いろんな経験を繰り返しながらその意味を理解していきます。 いいえ、国語辞典がなくても … ではなく、 子どもの耳と経験が国語辞典になる大切な時期です。 昆虫も乗り物も、恐竜も動物も、 そしてことばも、知りたい気持ちはどれも同じ。 知りたいことを図鑑などで調べて 自分の力で知ることができたとき、 子どもの喜びは最高潮です。 だから教えてもらうよりも調べたい、自分で考えたい! 学ぶ意欲がより高まり、より広く知識を得て 「 虫博士 」 「 乗り物博士 」 「 物知り博士 」 の誕生です。 そして博士たちは、知らない友達に一生懸命伝え、 知識を共有していきます。 「 勉強をしなさい 」と言わなくても 「 勉強をしたい 」ってなれば… 理想ですね? 子どもから 言葉の意味や、わからないことを尋ねられたら 「 どういう意味なんだろうね? 」 と尋ね返してみて下さい。 子どもなりの考えを聞くことができ、 答えがすぐに出なくても子どもの心には残って 忘れた頃にふと、子どもから教えてもらえる日がきます。 それこそが真の学びですね。 たくさんの学びが得られますように! ん?? えーっと、 「 温度 」 と 「 気温 」 の違いって… どう説明すればいいんだろう? 調べてみよーーっと!! 「 知るは喜び、調べるは楽しみ、 わかるは感動、学は一生 」 INDEX <前号 次号> ![]() Copyright(c) Kids Canvas.All Rights Reserved.
|