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![]() 『 話の展開 』 5歳 当番活動について話し合う。 「 机を拭く 」 「 帳面を配る 」 など、 小さい組で経験した活動を思い出してあげていく。 そして 「 危ないことをしていたら注意してあげる 」 という意見をきっかけに 「 外で遊んでいたら 先生もよせてあげる 」 「 運動会でけがをしたら お薬をつけにいってあげる 」 など、 話がどんどん展開していく。 ついには 「 遠足は楽しかった 」 という話にまでいって… さらにまだまだ話したいことが 尽きない子どもたちだった。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ということで今日は… 子どもの話の展開について… 当番がやってくるのが楽しみで その日はどことなく背筋もピンと伸びてみえる子どもたちです。 小さい組で経験した当番の仕事を思い出しながら 改めてどんなことをするか話し合いました。 「 机を拭く 」 「 帳面を配る 」 など、経験した活動がひとしきり出てくると、 次第に話は 当番に限らないことにも展開していきます。 「 危ないことをしていたら注意してあげる 」 という話が出ると あとは連想ゲーム! 「 危ないこと 」 → 「 外 」 「 外 」 → 「 運動会 」 「 運動会 」 → 「 遠足 」 と、 友達の発したことばが、 当番ではない経験を思い起こさせ、想像がふくらんで 話はどんどん 「 当番 」というキーワードから離れて 脱線しているかのようです。 ただ、大人にとっては脱線したかのような展開も、 子どもにとっては意味ある話し合いです。 大人にもないでしょうか、こんなこと… 特にテーマが複雑になればなるほど 脱線したかのように感じる話の展開… ただ、大人だと 「 ちょっと話変わっちゃうかもしれないけれど… 」 と、ひとこと加えることで、 「 テーマはわかっている 」 「 その上で思いついたことを少し話す 」 と、それとなく伝えられるため違和感なく話は進みます。 時には 「 なんの話 してたっけ? 」 なんていうことにもなりますが…。 本来のテーマに戻すひとことにもなります。 人の話を聞いて なにか思い出したら、 たとえそこから話がそれても、 忘れないうちに伝えておきたいと思うこと、 ありますよね? 子どもの話には 「 話が変わる 」という前置きがないだけなんです。 そして子どもたちだけでは元のテーマに なかなか戻って来れないこともあります。 が、大人のように 「 なんの話 してたっけ? 」 そのひとことを投げかけるとちゃんと戻ることもできます。 子どもにとっては大切な大切な話し合いです。 「 関係のない話をしない! 」 などと 注意をしたり話をさえぎったりすることなく どんどん思いついた話を展開させてあげてください。 それが 「 聞く 」 「 伝える 」 「 コミュニケーション 」 「 想像 」 「 発想の転換 」 などなどの力となっていきます。 そして何よりも充分に話ができた、 たくさん話を聞いてもらえたという満足感は、 心の成長にもつながります。 自分のことを好きになって、 それこそ毎日が当番のように 嬉しくて、背筋がピンと伸びて自信に満ち溢れます。 子どもの話をたくさんたくさん聞いて 話の展開を楽しみたいですね。 「 話の本題から脱線する技術が、 世の中における雄弁の最も偉大な秘策である 」 by シャンフォール INDEX <前号 次号> ![]() Copyright(c) Kids Canvas.All Rights Reserved.
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