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![]() 『 想像力 』 5歳児 ピアノに合わせてリズム遊びをした。 最初はとんぼになって飛ぶ! とても楽しそうに手を広げ、 すいすいと気持ち良さそうに飛ぶ子どもたち。 ピアノの曲調を変え、 今度は風になってみる。 とんぼと変わりなく、 両手を広げ、気持ち良さそうに風になる。 とんぼと風の違いを尋ねてみると… 「 とんぼより風さんは、手は下だよ 」 と難しいことを言う。 風の後、またとんぼになると… 「 これは おにやんま! 」 「 これは 赤とんぼ! 」 と、とんぼの種類を分けて、 手を広げ、飛んでいく子ども達であった。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ということで、今日は… あれやこれや考え過ぎずにとりあえず想像力にまかせて 動いてみる子どもたちについて… 外見は同じようでも、 想像の中では、 まったく異なるものをイメージして表現する 子どもたちです。 その ‘ 同じよう… ’ も、 大人の目には留まらない小さな細かな違いを子どもは ちゃんと動きや形に施していきます。 大人の概念では、 ‘ ゾウ ’ だったら… 片手をダラリと下にしてゆらゆら動かして 長い鼻を表現する… ‘ ウサギ ’ だったら… 両手を上にピンと伸ばして長い耳を表現する… これは ‘ ゾウはこういうもの ’、 ‘ ウサギはこういうもの ’ という出来上がったイメージによるものです。 が、子どもたちは、 動物園に行ってたとえば ‘ ゾウ ’ を見ると、 その一般的なイメージに縛られることなく、 大きなゾウの小さな口がもぐもぐ動くことに 大きな関心がいき、 鮮明なイメージとして目に頭に焼き付けられたりします。 ウサギも、両手は長い耳にはならず、 餌を食べるかわいい仕草になったりします。 自分の目で見た様子を 細かな手指の動きで、小さな口の動きで まねていきます。 そして、自分なりにイメージを作りあげていきます。 子どもにとっての ‘ とんぼ ’ や ‘ 風 ’ は、 大人にとっては気付かないような違いでも ( 実際にもほとんど違いがなくても ) 子どもにとっては想像の中で大きな違いがあるのです。 想像の中のとんぼ、想像の中の風、 色に例えると何色でしょうか? 大きさは? そしてどんな珍しい動きなのでしょう? 子どもたちの中のイメージをさらにイメージするだけで 楽しくなってきませんか? 大人の目には見えない ‘ 風 ’ も、 子どもには見えていたりして ドキッとさせらることもありますよね? 大人の固定概念、思い込みは、 新しい発見や想像力にブレーキをかけてしまいますが、 固定概念ではなく、自分の経験を知識として、考え方として 新しいことを学んでいく子どもたちの目は、 果てしなく小さな変化をも捉えようとします。 そしてその経験を通して生まれる想像力は果てしなく 無限大なものです。 決まったの公式に当てはめていくかのように 頭で考えてばかりの行動ではなく、 とりあえず動いてみたらいい… 子どもたちの想像力と表現力から 教えられました。 概念にとらわれなければ、 とりあえず動きだしさえすれば、 あとから答えは出てくるということを…。 ‘ おにやんま ’ も ‘ 赤トンボ ’ も、 とりあえず動いてみれば、 次のそれらとの出会いにまた新しい発見がある… そこからまた新しい想像が生まれる… 気持ちも変わる… 気持ちが変われば、また動き方も 変わる… どんどんどんどん回っていきます。 考えずに思いのまま想像力豊かに動いたって いいじゃない!! 「 人の靴で自分の人生は歩けない、自分の靴で歩かなきゃ 」 by キャメロン・ディアス INDEX <前号 次号> ![]() Copyright(c) Kids Canvas.All Rights Reserved.
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