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![]() 『 ひとりじゃない 』 5歳児 クラス全員で長縄の波をとび、その記録に挑戦した。 誰かがひっかかると、ひっかかった子に対して 厳しい注意がとぶ。 注意を受ける回数が多い T くん! ‘ Tくんがひっかかるから続かない ’ という空気が流れる! そんな日が続く中… ある日突然、T くんがとぶことができるようになって クラス全員が驚きの声をあげた。 「 T くんがとべるようになったね! すごいね! 」 「 「 『 おめでとう 』 のうたをうたおうよ 」 と大騒ぎ!! いつもは… 負けても、できなくても、あまり気にしない穏やかなTくん! いつもは… 苦手なことは避けて 大好きな車を走らせてばかりのTくん! そのTくんが… 自分の失敗がみんなの失敗につながるという長縄にだけは 頑張ろうとする姿勢が見られ、 そしてとぶことができるようになった。 そんないつもとは違う T くんの頑張りに、 T くん以上に大きな喜びと感動をおぼえた子ども達であった。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ということで、今日は… ひとりじゃないから 持っている力以上の力が発揮されるということについて… 自分のためではなく、他の人のために何かを しようとするとき、 より気持ちが入り、より力が発揮されるということが 見受けられる場面があります。 東日本大震災後、楽天イーグルスの選手が 「 誰かのために戦う人間は こんなにも強いということを知った 」 と、勝利したときのインタビューで話していた光景も 記憶に新しいですが… ‘ 人を元気にしたい ’ ‘ 喜ばせたい ’ ‘ 役に立ちたい ’ という気持ちは、どんな叱咤激励よりも 人に力を与え、強くします。 諦めず、 躓いてもくじけずに頑張り続けるモチベーションに なります。 大人だけではなく、子どもも同じ! 大切なのは、人とのつながりです。 集団だからこそ得られる、ひとりじゃないという心強さが 今までの自分を変えてくれます。 大人が介入しての無理強いではなく、 子ども同士の世界で、 自分の言動が友達に与える影響をイメージすることが、 信じられないような力になります。 ともすれば、 「 〜すれば、○○ちゃん喜ぶよ 」 とか、 「 ○○ちゃんのために〜しようよ 」 と、口をついて出ることもありますが、 それは、子どもも充分に、 いえ、それを言う大人よりもずーっとわかっています。 代弁してしまいたい気持ち、 はっぱをかけたい気持ちをぐっとおさえ、 子ども自らの意志で 「 よし!もう少し頑張ろう! 」 「 ここで諦めたらダメだ! 」 と決断する、その少しの時間と、気持ちを 待って、待って、 見守っていきたいですね。 つまづいたっていいじゃない! つまづくからこそ、 立ち上がることができるのだから。 つまづくからこそ、 より大きな喜びと感動が待っているのだから。 「 失敗とは転ぶことではなく、 転んだまま起き上がらないことです 」 by メアリー・ピックフォード INDEX <前号 次号> ![]() Copyright(c) Kids Canvas.All Rights Reserved.
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