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      『 言い訳 』  5歳児



     運動会で踊るリズムの練習をした。

     大きな円になったり、直線に並んだり、
     リズムに合わせて、隊形を変えていく。


     が、直線に並ぶ時、前後の間隔を上手くあけられず、

     友達同士、そばに寄り過ぎてしまう子どもたち!


     ‘ 友達と上手く間をあけられないのはどうしてか ’


     と、問題を投げかけてみると…


     「 だって、ぼく…
       I くんが好きだから… そばにいたいの 」



     と言う。


     「 I くんは、虫とかよく知ってるから
       いろいろ教えてもらうの 」



     と続けた。





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     ということで、今日は…


     子どもの言い訳について…



     子どもの言動にはすべてそれなりの理由があるんだなあ…

     と、頭でわかっていても、

     大人顔負けの ‘ 理由付け ’を、

     ともすると
     ‘ へ理屈 ’ と受け取ってしまいがちではないでしょうか?


     ‘ へ理屈 ’ というのは…

     「 すじの通らない勝手な理屈 」

     という意味で…

     それを踏まえると、

     子どもの ‘ 理由付け ’ は、また違う…
     というように見えてきませんか?


     こじつけでもなければ、自己防衛でもない、
     本当の気持ちからくる
もの!!


     許されるならば、
     本当の気持ち、欲求のままに動きたいたいけれども

     ‘ 今は○○を優先するとき ’

     とコントロールできるかできないか…

     という問題で、


     それは、子どもだからできない…
     というものでもなかったりします。


     大人でもコントロールできない場面、ないですか?

     甘いものが大好きな私は、

     ‘ これ以上食べたら糖尿病になるからやめておこう ’

     という理性よりも

     ‘ 食べたい ’ という気持ちが強くはたらき(笑)、

     ついついコントロールがきかなくなることがあります。

     子どもも、

     しゃべりたいと思えばしゃべり、

     遊びたいと思えば遊ぶ



     やりたいと思えばやる、
     欲しいと思えばどうにかして手に入れる


     というその強い意志は、

     他に優先するべきことがなければ、

     ‘ 諦めない気持ち ’

     に通じます。

     ひとつのことに執着し、

     その欲求を満たすまで何度も何度も諦めずに
     同じことを繰り返す
子どもの姿!


     時には、その、気持ちを押し通すことの方を
     私たち大人が子どもに求め
たりもします。


     子どもというのは、
     大人の ‘ 思い ’ に合わせては動きませんね。


     逆に、大人の自分勝手な都合を見抜くと、

     知らず知らずのうちに
     大人の欲求を拒む行動をとるようになります。


     その時に思わず口をついて出る理由付けが、

     ‘ 言い訳 ’ や ‘ へ理屈 ’ に聞こえてしまうの
     ですが…


     子どもの本当の気持ちから発したことば…
     ちゃんとした理由をしっかり受け止めて
やりたいですね。

     そして、子どもに求める前に、

     大人自身が自分に厳しく、気持ちを上手くコントロールして

     優先順位を決めいくところを、

     子どもに姿勢で示していくことが大切
ですね。


     大人も子どもも同じように、

     やらされるのではなく、
     自発的に強い意志を持って取り組むこと…

     自立と自律が、とても大切だということを

     難しいことではありますが、

     子どもの言い訳を鏡として子どもから学びながら、
     大人も共に成長していきたいですね?


     言い訳したっていい!!
     優しい気持ちになれるなら!

     言い訳したっていい!
     自分の意思でやるときはやるのだから!

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