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![]() 『 想像の世界と共感 』 5歳児 未来の世界、 100年後は? と、想像してみると・・・ 「 靴にエンジンがついて、どこへでも飛んでいけるようになる 」 「 乗り物もロボットが動かす 」 「 家に羽をつけて移動できる 」 などなど・・・ 子どもが考える未来は、夢のある楽しい世界!! 地震・津波の大災害の様子をテレビで見て 「 学校も船で運べたらいいのにね!! 」 と、 同じような年頃の子ども達へと思いを寄せて 心配する子ども達であった。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ということで、今日は・・・ 想像の世界 について・・・ どんなことでも実際に見たり聞いたり触れたりと 経験・体験することによって、 その物事の名前・特徴を知ったり、 その出来事への対応を学んでいく子ども達です。 が、実体験できないことに対しては、 絵本やテレビなど、ストーリーの世界から想像をふくらませて その登場人物に自分を重ねて、自分だったらこうしよう・・・ など、 自分なりの行動や思考を思い描いてその対応の仕方を 考えていきます。 これから先の未来についての想像はまさしく・・・ ‘ エンジンのついた靴 ’ ‘ ロボットが動かす乗り物 ’ ‘ 羽のついた家 ’ ・・・と、 どれもが、ひとつの場所に止まらずに動くことで出会える、 いろんな ‘ 初めて ’ への興味・関心の表れで、 まだ知らない世界、初めて目や耳にする物事や事柄への ‘ 知りたい ’ という欲求です。 その数が増えれば増えるほど、 問題解決に向けて、あの手この手といろんな視点から 考えられるようになり、 それがまさしく、‘ 生きる力 ’ につながっていくのです。 現実に起きている大災害は、 自分の経験からは計り知れない出来事で、 あんな頑丈な家や建物が あんなに簡単に壊れたり流されたりするということは・・・ 「 学校を船で運ぶ 」 ことも、 きっと簡単にできてしまう・・・ と真剣に思っている子ども達です。 ‘ 学校に行きたい ’ という自分たちの強い思いを、 被災した子ども達に重ね、 そこで出てきたことばは、 それほどまでに気持ちはいっしょ・・・という 子どもなりの祈りのことばです。 大人は ‘ 今、自分に何ができるのか ’ という思いでいっぱいです。 子どもは ‘ 自分だったら学校に行きたいな ’ と、 被災した子どもの立場になって考え、 思いを寄せ心配しています。 学校に行くことができないかもしれないという不安、 家族が離ればなれになってしまうかもしれないという不安、 食べ物、飲み物、洋服、遊び道具、何もかもがなくなる という不安、 など、 全てを自分に重ねて心が不安定になる子どももいます。 そんなときは、 「 大丈夫 」 「 いつもいっしょ 」 と抱きしめてあげてください。 笑顔・笑顔で接してあげてください。 大人が思うより子どもはうーんと共感しています。 大人が思うより子どもはしっかり見て聞いて受けとめています。 大人が思うより子どもは感じています。 泣いたり、ぐずったり、ヒステリックになったりという 感情表現ではなくても ふとつぶやくそのことばの中に それらと同じような揺れる気持ちが表れていたりします。 ことばは・・・ ‘ 思考 ’の表れです。 ‘ 思い ’です。 聞き逃さずにひとつひとつを大切に受けとめてあげたいですね。 INDEX <前号 次号> ![]() Copyright(c) Kids Canvas.All Rights Reserved.
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