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![]() 『卒園式』 3歳 卒園児を送る年少クラスで、 ‘卒園式’と聞いて キョトン とする子ども達・・・。 ‘大きい組のお兄さん・お姉さんが幼稚園と 『さようなら』をする日’ と伝えると、 「お家に帰っちゃうの?」 と、尋ねてくる。 毎日‘さようなら’をして 幼稚園から家路につく子ども達にとっては当然の疑問! ‘幼稚園を終わって小学校に行く’ことを伝えると、 「大きくなったら小学校に行くの?」 「どのくらい?」 「これくらい大きくなったら?」 と手で示して尋ねる子が・・・。 そして 「昔になったら小学校?」 と尋ねる子も・・・。 遠い遠い遥か先のことであろうということを思い描いて、 それぞれの疑問を口にする子ども達であった。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ということで、今日のことばは・・・ 「昔になったら小学校?」 年少クラスの子ども達にとってはうーんと先のことより、 「飛行機に乗るの」 「ディズニーランドに行くんだよ」 と、目の前の春休みのことで頭がいっぱい。 せいぜいその春休みが終わったら ‘名札の色が変る’ことを楽しみにしている子ども達です。 そんな子ども達にとって‘卒園’‘小学校’は 遥か先の想像の世界。 そんな想像の世界が 「むかしむかし」の 「昔になったら小学校?」 ということばに表れたのでしょうか・・・・・ (過去と未来のことばの意味の理解はできていなくても) 子どもの時間(とき)の感覚は、 おとなのそれとはまったく違います。 僅か3〜4年の人生経験しかない子どもの 2年先のことですから・・・、 それはそうですよね。 ただ、おとなはどうしても おとな感覚でみてしまうものです。 おとなにとっては僅か1時間のことでも、 子どもにとっては長い1時間です。 おとなにとっては窮屈に感じることでも、 子どもにとっては伸び伸びと感じることもあります。 いつもおとな感覚で ‘早く早く’と追い立てていませんか? いつもおとな感覚で ‘だめだめ’と禁止していませんか? 先々を見通すおとなの眼と、 今の一分一秒を惜しんで熱中する子どもの気持ちと、 いつも いったりきたり できれば、それこそがいちばんですね。 INDEX <前号 次号> ![]() Copyright(c) Kids Canvas.All Rights Reserved.
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