Kids CanvasEQ・IQを伸ばす育児の知恵と幼児教育
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      『サッちゃん』  3歳



     ♪‘サッちゃんはね

       サチコっていうんだ ほんとはね

       だけどちっちゃいから

       じぶんのこと サッちゃんてよぶんだよ

       おかしいな サッちゃん’



     「サッちゃん」のうたをうたう。





     ‘サッちゃん’と‘サチコちゃん’が
     同一人物だとは思えないという様子の子ども達!



     まさひとくんは自分のことを「まーくん」と言い

     ゆうすけくんは自分のことを「ゆーくん」と言い

     あきこちゃんは自分のことを「あーちゃん」と言う。




     「サッちゃん」は「サチコちゃん」というんだよと言っても

     「サッちゃんはサッちゃん」

     と言う子ども達であった。




     幼稚園では、出席をとったり出席帳を返したりの
     毎日のフルネームでの呼びかけに、

     ‘顔’と‘呼び名’と‘正しい名前’が
     漠然と一致しているけれども、

     初めて聞く‘サッちゃん’と‘サチコ’は
     どうして同じなのかはわからず、不思議に思うようであった。



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     ということで、今日のことばは・・・


     「サッちゃんはサッちゃん」







     ‘「犬」を「ワンワン」という
     すぐに使えなくなることばではなく

     「犬」として、

     そしてもっと曖昧でないことば、たとえば

     「セントバーナードという犬」

     というように知ることが、
     より好奇心の芽を伸ばし
知的成長が促される’



     というのは、グレン・ドーマン博士のことばです。





     ものの名前を言いやすいように

     「ワンワン」「ブーブー」と言うのも、

     子どものことばの発達過程では、
     口唇音(くちびるを閉じて発音する音・・ブーブーなど)や、
     繰り返し音(ワンワンなど)というのが発音しやすいため、
     発しやすいことばから教えていくからです。




     子どもは聞いてまねてことばを身につけていきます。
     発音し辛いことばはなかなかまねができません。

     ことばを発するという面では、
     発しやすいことばをどうしても使いがちです。



     ことばの発達と、
     正しいことを正しく知る

     こととは相反するように見えますが、


     発音しやすいことばから少しずつことばを発し、
     正しい情報は正しいものとして教わるということは

     それぞれにとても大切なことですね。




     「サチコ」の「サ」と
     「サッちゃん」の「サ」が同じということが
     わかってきたり、

     正しい名前を縮めているということがわかってくる
     成長過程が楽しみです。



     そして、おとなはおとなの感覚で受け答えするのではなく、
     こたえはひとつというのではなく、

     他方向からみると違うこたえがあってもいいという
     柔軟性を持っていたいですね。

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