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      『 卒園式 』  4歳児



     卒園式では年中児が年長児を送る。



     「 お兄さん・お姉さんを送る式 」 と聞いて



     「 プレゼント あげるの? 」



     と尋ねる年中児!!



     ‘ 卒園式 ’ という、イメージできない行事が、


     ‘ 送る ’ とか、‘ おめでとう ’ ということばから


     ‘ プレゼン トをあげる日 ’ とイメージした子どもたち
     であった。





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     ということで、今日は・・・



     初めて経験する行事、卒園式のイメージについて・・・




     卒園式本番を迎えるにあたり、練習を行いました。


     ‘ 卒園式 ’ という初めて聞くことばと初めて参加する行事に、


     「 どんなのかな? 」という、様子伺いの子ども達です。


     いつもはおしゃべりをしたり、落ち着きなく騒ぐ子どもも
     緊張の面持ちでした。



     が、二度目の練習では、卒園児入場のときから



     「 またあー?!! 」



     という声!



     一回目の練習では見られなかったおしゃべりやゴソゴソ動きが
     復活です。



     初めての練習では、

     ‘ 卒園式 ’ がどういうものかよくわからず、
     見るもの聞くものすべてが初めての経験で新鮮で、

     長い時間も苦にならなかったようですが・・・、


     ‘ こういうものなんだ ’ と経験すると、
     二度目には、‘ 慣れ ’ が出て退屈になってきます。



     そして、

     いよいよ、卒園式当日・・・。


     いつもとは違った洋服のお兄さん・お姉さん、
     保護者の方々、

     そして何より、先生までもがきれいな装いで、

     不思議そうな様子の子どもたちです。



     「 今日、みんな、みんな、まっくろけっけー 」


     「 どうして そんなんなの? 」




     と素朴な疑問もぶつけてきます。




     ‘ こういうものなんだ ’

     わかりかけていた卒園式のイメージがまたくつがえされ、

     卒園式当日の改まった雰囲気そのものに、
     再び緊張感を持つ子どもたちでした。



     初めての場面では、今までの経験や学びを思い起こして
     そこから対応方法を考えようとする子どもです。



     ‘ 送る ’ とか、‘ おめでとう ’ ということばから漠然と、

     「 プレゼントをあげる 」 光景をイメージしました。


     が、そのイメージが

     ‘ なんだか違うみたい ’ 、‘ これは初めて ’

     というときには、


     緊張したり様子を伺ったり、
     その ‘ 初め て’ を まずは理解しようと一生懸命です。


     が、経験によって
     ‘ 初めて ’ が‘ 初めて ’ ではなくなると、

     知らなかったことばとその意味の知識がインプットされ、
     イメージできる場面の数も増え
ます。


     逆に経験により、慣れから緊張感がなくなってしまうことも
     あります。



     経験はとても大切ですが、

     経験をしても、その時、その場面で
     経験のない ‘ 初めて ’ が考えられる
ということ、


     肩に力が入り過ぎないくらいの緊張感を持って
     アンテナを張りめぐらせて、

     その ‘ 初めて ’ に気づき、考え、対応できるように

     子どもの発見や疑問に対して
     いっしょに感動し、いっしょに考え、
     いっしょに解決していくこと



     何より大切ですね。

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