<
Kids CanvasEQ・IQを伸ばす育児の知恵と幼児教育
   HOME  |  INDEX  

    
      『 習慣の例外 』   4歳



     子どもたちは遊ぶことが大好き!

     片付けは先延ばしに先延ばしにしたい。


     それでも毎日の習慣で

     張り切って片付けられる日も増えてきた。


     今日は、

     タイヤとブロックで作った大きな車とロボットだけは

     壊さずに置いておきたい
と願い出る子ども。

     あとの遊具を張り切って片付け出す。



     一方、部屋の隅に置いておくことにした車とロボットを

     事情を知らずに一生懸命に分解して片付け始める友達!


     置いておきたい子が

     「 ダメ !」

     と、壊さない理由と状況を話してもわかってもらえず

     こちらから説明してもキョトンとした表情で

     なかなか納得がいかなかった




     習慣に対する例外は、とても難しいものだった。





〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


     ということで、今日は…


     習慣の例外を受け入れる難しさについて…




     家庭生活の中での繰り返し、

     園や学校など集団生活での繰り返し…

     毎日、生活の中で繰り返される行動は

     習慣となって子どもの身についていき
ます。

     挨拶、手洗い・うがい、マナーやルールなど、

     身に着けたい習慣はたくさんあります。

     促されなくても自発的に行うことが習慣ですが、

     食べた後は歯磨きをする…

     とか、

     出したものは片付ける…

     とか、

     学習面もそうですが、

     楽しいことからの切り替えの行動は

     なかなか習慣化するのに時間がかかり
ます。


     頭では

     「 歯磨きしなくちゃ 」

     「 片付けなくちゃ 」

     「 宿題しなくちゃ 」


     とわかっているのですが…。


     片付けについては、

     園では友達と力を合わせられるということも含めて

     片付けを楽しめるいろんな工夫を重ねて少しずつ

     習慣になってきました。


     たとえば、

     時計の針を確認して

     「 長い針が 3 のところまでに片付けよう 」

     とか、

     次の遊びの準備として片付けたりとか、

     片付けを遊びの延長ととらえて

     ようやく張り切って片付ける日が増えてきました。


     それなのにそれなのに…

     片付けをしていたら

     「 片付けなくていい 」

     「 置いておいて良い 」
と言われた子どもはびっくり!


     「 どうして片付けちゃダメなんだ? 」と、

     「 ぼくは間違ってないのに 」と、

     ? マークが頭に並びます。

     納得なんていきません



     習慣化してきたことに例外を作ると

     それに対応することが難しい子どもたち
です。


     ケースバイケースとか臨機応変とか、

     そういう対応はまだまだできません



     逆にしっかり習慣化したいことは

     例外を作らないということが大切
なのですが…。


     習慣の例外は、

     いつものように

     「 片付けをしているんだ 」

     という気持ちを大切にしながら、

     作ったものを壊さずに置いておきたい友達の気持ちも想像して

     「 壊さずに片付ける 」など、

     例外への対応準備ができるといいですね。

     「 車のまま駐車場(部屋の隅)に片付ける 」とか

     「 ロボットのまま家に片付ける 」とか、

     車やロボットを移動することが片付けなんだと、

     そういう片付けのバリエーションもあるんだと知ることで

     少しずつ例外があることを受け入れるようになって
いきます。



     時間がないから今回だけは後回しとか、省くとか、

     大人の都合での例外もこれから出てくることでしょう。

     それもそれで、例外を知る経験となります。

     だっておとな自身が

     「 今日だけは… 」とか、

     「 明日からは… 」とか、

     自分に甘くする例外も裏を返せば継続につながりますから。


     無理をして習慣にならないより、

     無理なく長く続けることが何より大切
です。

     そして長く続けることが習慣の定着につながります。


     まだまだ白か黒かどちらかしかない子どもと、

     完璧や絶対はない大人!


     完璧ではない大人を見て、例外を経験して

     子どもも臨機応変な対応を学んでいく
ことでしょう。


     子どもも少しずつ、少しずつ大人になっていきます。





     「 したい人、10000人

       始める人、  100人

       続ける人、   1人 」


      by  中谷 彰宏





         INDEX  前号  次号    

Copyright(c) Kids Canvas.All Rights Reserved.