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![]() 『 大人の不思議 』 小学 2 年生 新聞の投稿にあった、小学2年生のこどもの詩から抜粋。 ありがとうございますの 「 す 」 って なんで消えるの? 大人の表現に対する子どもの純粋な疑問であった。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ということで、今日は… 子どもが 「 どうして? 」 と思う大人の不思議について… この詩の結びは、 「 す 」 があるほうが好き です。 はきはきと元気いっぱいに話す子どもにとって 言葉の最後が消えるのは不思議ということ、 特に大人は、ドキッとさせられますね? 「 ありがとうございます 」 に限らず、 大人は語尾が消えがちになりますから。 究極に短いことば、返事でさえ、 「 は ぃ 」 ってなること… ありませんか? 大人は、 自分が発する言葉を相手がどう受け止め どう思われるかに気がいって 照れだったり、自信のなさだったり… 相手とのやりとりの中でいろんな感情が交錯して 無意識のうちにそのような表現になったりします。 子どもも同じように相手の受け止め方まで気持ちを巡らせます。 巡らせるからこそ、 相手が喜ぶ、「 ありがとう 」 のことばだから 「 す 」 があるほうが好きなんだなあと、 「 大人の不思議に対する子どもの素直な疑問 」 に 改めて考えさせられました。 相手が喜ぶことばでさえ語尾が消えていくのは 様々な経験を通していろんなやりとりの中で習慣化した 大人の表現法。 そんな大人の不思議に 「 どうして? 」 と感じた子どもたちは 大人になっても、相手が喜びそうなことばは、 きっちりと語尾まで表現してほしいと願います。 照れ、自信のなさ、遠慮… という 自分に向かう気持ちではなくて、 相手の喜ぶ顔をイメージして! そういう意味では、手紙は良いですね? 「 ありがとうございます 」 を 「 ありがとうございま 」 と、 「 す 」 を消すことはありませんから。 ことばを文字にして表現することも時には 気持ちを伝える手段としては使いたいなあと感じました。 子どもたちは、よく手紙をくれます。 文字を書くことができるようになったら 嬉しくて 書きたくなります。 その文言に多いことばは… 「 だいすき 」! 素敵ですよね? こういう言葉は、大人は語尾だけではなくて 全てを省略してしまいがち? だったりして… 大人の大いなる不思議でした。 「 大人になるということは、 曖昧さを受け入れる能力を持つということ 」 by ジークムント・フロイト INDEX <前号 次号> ![]() Copyright(c) Kids Canvas.All Rights Reserved.
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