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      『 大人の不思議 』   小学 2 年生



     新聞の投稿にあった、小学2年生のこどもの詩から抜粋。




     ありがとうございますの


     「 す 」 って なんで消えるの?





     大人の表現に対する子どもの純粋な疑問であった。





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     ということで、今日は…


     子どもが 「 どうして? 」 と思う大人の不思議について…




     この詩の結びは、



     「 す 」 があるほうが好き



   です。


     はきはきと元気いっぱいに話す子どもにとって

     言葉の最後が消えるのは不思議
ということ、

     特に大人は、ドキッとさせられますね?


     「 ありがとうございます 」 に限らず、

     大人は語尾が消えがちになりますから。


     究極に短いことば、返事でさえ、

     「 は ぃ 」 ってなること…

     ありませんか?



     大人は、

     自分が発する言葉を相手がどう受け止め

     どう思われるかに気がいって

     照れだったり、自信のなさだったり…

     相手とのやりとりの中でいろんな感情が交錯して

     無意識のうちにそのような表現になった
りします。



     子どもも同じように相手の受け止め方まで気持ちを巡らせます。

     巡らせるからこそ、

     相手が喜ぶ、「 ありがとう 」 のことばだから

     「 す 」 があるほうが好きなんだなあと、

     「 大人の不思議に対する子どもの素直な疑問 」 に

     改めて考えさせられました。


     相手が喜ぶことばでさえ語尾が消えていくのは

     様々な経験を通していろんなやりとりの中で習慣化した

     大人の表現法



     そんな大人の不思議に 「 どうして? 」 と感じた子どもたちは

     大人になっても、相手が喜びそうなことばは、

     きっちりと語尾まで表現してほしいと願います。



     照れ、自信のなさ、遠慮… という

     自分に向かう気持ちではなくて、

     相手の喜ぶ顔をイメージして




     そういう意味では、手紙は良いですね?

     「 ありがとうございます 」 を 「 ありがとうございま 」 と、

     「 す 」 を消すことはありませんから。


     ことばを文字にして表現することも時には

     気持ちを伝える手段としては使いたい
なあと感じました。


     子どもたちは、よく手紙をくれます。

     文字を書くことができるようになったら 嬉しくて

     書きたくなります。


     その文言に多いことばは…





     「 だいすき 」!




     素敵ですよね?


     こういう言葉は、大人は語尾だけではなくて

     全てを省略してしまいがち? 

     だったりして…



     大人の大いなる不思議でした。





     「 大人になるということは、

       曖昧さを受け入れる能力を持つということ 」


      by  ジークムント・フロイト





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