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      『 小学校への期待 』  5歳児



     年が改まって一層、小学校への期待がふくらんできた。




     「 早く小学校行きたいな 」

     と女児が言うと、

     「 いやや!!
       宿題がいっぱいあるもん 」

     「 でも 小学校に早く行きたい 」

     「 なんで? いややわ 」

     「 だってお母さんになれないもん!!
       早くお母さんになりたい 」

     「 そんなん、早くおばあちゃんになるで!!
       いややわ 」




     「 塾に行かなあかんから いややな 」

     「 あのね、小学校に入ったら、お友達の家に行っても
       待たなあかんねんよ 」

      (友達が宿題を終えるまで待たねばならない)




     などなど・・・




     大きな期待と同時に、
     小学生になったら‘ やらなければならないこと ’ の

     イメージをふくらませて話がどんどんはずんでいった。





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     ということで、今日は・・・



     小学校への期待について・・・




     新しい環境への第一歩には、大きな期待と同時に不安も
     あります。


     が、子どもが新しい環境をイメージしてもらす、

     「 いや!! 」

     ということばは、

     大人のネガティブな気持ちからくる「 いや 」 とは
     大きな違いがあります。



     宿題や、宿題をする友達を待つこと・・・など、

     お兄さん・お姉さんになって経験できる
     ちょっぴり期待する ‘ 関門 ’
なのです。


     ましてや、早くおばあさんになってしまうことなど、
     イメージさえつかない遠い遠い想像の世界です。



     イメージの中では子どもは、ステップアップのためなら
     どんな壁も

     ‘ 自分なら乗り越えることができる ’

     と思っています。


     ‘ できないことはない ’

     と思っています。



     いろんな挫折を味わい、
     現実の厳しさを肌身にしみて感じている大人と違って・・・。




     子どもは、小学校に入って実際に宿題を抱えて初めて、

     「 難しい 」

     「 終わらない 」


     という経験をして・・・、

     「 できない 」

     という現実にぶち当たります。


     そして、やらなければならないことを後回しにしたり、
     やらずにあきらめたりするようになります。



     だからこそ、

     ‘ やらなければならない ’ を

     ‘ やりたい ’ と思える今この時期に、

     ‘ 自分にできないことはない ’ と思っている今この時期に、

     考えて、‘ わかる ’ 楽しさを味わい、
     ‘ 学び ’ への習慣をつけておくことが大切
になってきます。


     少しでも ‘ 机に向かう ’ 時間をつくることが大切
     なってきます。




     ‘ 難しい問題 ’ に出会ったとき、
     あの手この手で発想の異なる解決方法を考え、

     根気よく‘ 最後までやり通す ’ことで達成感を
     味わっている子どもは、

     決してネガティブな 「 いや 」 を発しません






     いま目の前の子どもが発する、

     「 いや 」 ということばに含まれる小学校への期待の気持ちは、

     これから2月・3月・・・と
     より高まっていくことでしょう。




     小学校への期待が、現実にも打ち砕かれないよう、
     今、いろんな ‘ 学び ’ の要素を取り入れた時間を
     作って
みてください。



     大好きなお母さん・お父さんといっしょに

     しりとりやなぞなぞなどのことば遊びや
     迷路や文字など、鉛筆を持つこと、

     買い物などで数に触れることなどなど・・・、

     生活に中で取り入れられることを取り入れ
     楽しんでいただけたら・・・と願っています。

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