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![]() 『 真似 』 5歳児 クリスマスツリーの製作をした。 折り紙で折るサンタクロースは、 折り方の多少の違いはあるが、みんなほぼ同じ サンタクロースができあがった。 他にツリーの飾りとして、自分で考えた色や形の飾りを 作るが・・・ 見本のツリーを見ると、そのイメージが頭からはなれず、 似たような色と形の飾りしかでき上がらなかった。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ということで、今日は・・・ 子どもの真似について・・・ 見本というものは、 必要な時もあれば、かえってない方が良いときもあります。 その判断はとても難しいものです。 見本からイメージが広がること、 真似をすることでかえって自分の技術も向上すること、 などに関しては見本が生きてきます。 上に兄弟がいる子どもは、 お兄ちゃん・お姉ちゃんの真似をすることで ことばが早かったり、何でも気後れすることなく行動したりと いろんな能力も引き上げられます。 が、一方、見本のイメージが全てだと捉えてしまうと、 少しも違わず真似をすることが正解として、 自分で考え、想像することをしなくなる・・・ こうなれば、見本はない方が良い・・・ということになります。 単なる‘ サンプル ’ としての見本と、 ‘ 手本 ’ に近い‘ 見本 ’ とでは、その意味は まったく違ってきますが、 どこまでその‘ 見本 ’ の影響力が強いかは それを受けとめる子どもによっても変わってきます。 具体的なイメージを絵として見せるか、 ことばを与えてそのことばからのイメージを それぞれの子どもの想像にゆだねるか・・・、 が、難しいですね。 見本を示さなくても、見本の真似ではなく、 友達の真似をすることもあります。 ‘ お母さん ’ の絵を描いたときに、 隣の子ども同士が、まったく同じ模様の洋服を着た ‘ お母さん ’ を描いていたことがあります。 まさしく‘ 真似 ’ ですが、 友達や見本と ‘ 同じ ’ ことが、‘ 安心 ’ に つながるのでしょう。 いつも 「 〇〇してはいけません 」 というような禁止や、 「 そうじゃなくてこうでしょ 」 というような否定をされ続けると、 自分に自信を持つことができず、常に人の顔色を伺ったり、 人と同じであれば安心という錯覚をしてしまいます。 ‘ 自分だけの色 ’ ‘ 自分だけの形 ’ を作ることが できないのです。 ‘ 自分だけの色 ’ ‘ 自分だけの形 ’ を作るには、 時と場合に応じて見本を示すこと、 あえて見本を示さないことを意識して分けてみること・・・。 ‘ 手本 ’ではなく、あくまでも‘ 見本 ’ で、 「 こうしなさい 」という模範的な回答は示さないこと ・・・です。 ‘ 自分だけの色や形が存在する ’ ということが理解でき、 そしてそれを尊重してもらう経験が豊富であればあるほど、 ‘ 自分の色 ’ ‘ 自分の形 ’ を表現することに 恥ずかしさや戸惑いを感じなくなります。 ‘ 真似 ’ をする長短、 ‘ 見本を示す ’ 長短、 相反するところですが、 何事もさじ加減が大切ということですね。 INDEX <前号 次号> ![]() Copyright(c) Kids Canvas.All Rights Reserved.
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