Kids CanvasEQ・IQを伸ばす育児の知恵と幼児教育
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      『 知ることの楽しさ 』  4歳



     もうすぐ2月もおしまい!

     「 2月はね、28日までなんだよ 」

     と話し始める子。

     「 だってね、違うところに分けちゃったの 」

     と理由も教えてくれる。

     2月の日にちを違う月に分けて減ったと思っている様子。

     すると、

     「 人が決めたの
       最初から決まってるの 」

     と盛んに異論を唱える子も!

     また、2月、3月が終わると「 4月 」!

     「 4月 」のことを「 よんがつ 」と言う子どもたち。

     「 よんがつ 」と言わずに

     「 しがつ 」と言うことを話すと

     「 違うで
      だって、‘ しがつ ’ は ‘ よん ’と同じやもん 」


     と言って指で「 4 」を示しながら

     「 よんがつ 」と言い続ける。

     数字の「 4 」は「 よん 」だと

     譲らない子どもたちだった。





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     ということで、今日は…


     新しい知識を得ることが楽しくて嬉しい子どもの特性について…




     2月が28日までということも、

     「 4 」の数字が読めるということも

     新しい知識として取り入れて嬉しい子どもたちです。

     新しく得た知識は、子どもたちにとっては絶対で、

     違うケース ( 読み方 ) があること、

     知識の自分なりの解釈 ( 月によって日にちに多い少ない

     があるのは分けたから ) 以外に解釈があること…

     は認められません


     知的好奇心が旺盛で、

     どんなことでも「 知りたい 」とき。

     そして知ることが楽しくて嬉しくてしようがないとき。

     さらには知っていることを自慢したい
とき。

     知っていることをアピールして認めてほしい、

     ほめてほしいと思っている
子どもたちです。


     人の欲求は5段階に分かれるといわれます。

     一番は、食べたい寝たいという生理的欲求、

     生理的欲求が満たされると

     次には健康で安全に暮らしたいという安全の欲求。

     3段階目が、家族、友達など集団に属したいという社会的欲求。

     4段階目は、人に認めてほしいという承認欲求、

     そして最後の5段階目は、自分の夢をかなえたいという

     自己実現の欲求です。


     幼稚園や保育園など、集団生活に入った子どもたちは、

     家族以外の先生や友達に「 ○○ちゃん、よく知ってるね 」と

     ほめてほしい、認めてほしいと強く思う
ようになります。

     承認欲求が満たされることが嬉しいから

     知ることが楽しくなる
ともいえます。

     そうして学んだ知識だからこそ、

     その知識は絶対なんですね。

     絶対でなければ、自分自身を否定されていると

     思ってしまう
子どもたちです。


     「 答えはひとつじゃない 」

     ということも、経験して初めてわかります。

     それまでは自分の答えが絶対です。

     大人は、正しい知識を子どもに教えようとしますが、

     子どもはそのように受け止められません。

     何が正しいかではなくて

     「 もっとたくさん答えがあったら楽しいかも! 」

     と、知識を広げたい
ですね。

     経験の数だけ知識も増え、

     知識の数だけ適応力も増し、生きていく力になり
ます。

     「 2月が28日までなのはどうして? 」

     「 4月の 4は‘ よん ’なのに
       どうして‘ しがつ ’って言うの? 」


     子どもがいま持っている知識を否定せずに、

     こんな疑問や不思議を

     子どもといっしょに持ち続けたい
ですね。





     「 知ることは、備えることだ 」


      by  アガサ・クリスティ





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