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      『 大人の先入観 』  1年生



     頂いたメールより・・・




     《 - 略 -

      一年生の男の子の子育てをしています。
      先日こんなことがありました。


      社宅の有志でハロウィンをやろうということになり
      参加することにしました。

      聞けば多くて55人プラスアルファの子供たちが
      参加することになるだろうということでした。

      あまりお金をかけたくなかったことや、
      甘いものにはそう飢えていない最近の子どもが、

      お菓子でよろこぶのかに疑問もあり、
      みかんにかぼちゃ風に絵を描いて配ることにしました。

      よそのお宅でかわいく袋詰めされたお菓子をたくさん
      もらうだろうから

      「 みかんなんて、いらない 」

      っていわれちゃうかも。


      だいたい、いたずらされたくなかったらお菓子よこせって、
      なんなんだ?とか、

      ものをもらったらお礼を言うとか子どもにできるのか?とか

      いろいろ考えて当日を迎えました。


      結果、みんなよろこんでくれました。


      かぼちゃみたいなみかんを見て、

      「 わ、すげえ 」
      「 みかんだ! 」
      「 ぼく、みかん大好き 」
      「 ありがとうございました 」


      いい子ばかりでした。


      後で考えたら一年生の息子をかわいがってくれている
      おにいちゃんおねえちゃんだったのに、

      「 いつも息子がお世話になっています 」

      の一言も言えずにいた自分に反省しきりです。



      なにかあると、悪い子や悪い環境を想像だけで
      作り上げがちになる自分がいる
なあって感じます。


      何でも自分の目や耳で確かめたりすることって
      本当に大事だなあと思っています。》





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     ということで、今日は・・・



     大人の先入観について・・・




     大人の先入観・・・本当にその通り!!


     殊、子どもに対しては‘ 心配 ’ が先にたち、
     これから起こるであろうことに対してマイナス面
     (最悪の場合)で予想して心の準備をし、

     あらかじめその対応の手はずをとっておこうとします。


     ‘ そんなことまで、きっとできないだろう ’

     ‘ 大丈夫かしら? ’


     と、先に先に気をまわしてしまいます。


     それはその責任が全て大人にあるから・・・ですが・・・。


     その心配というのが先入観や思い込みで・・・


     結果はというと・・・


     ‘ 案ずるよりも産むが易し ’ で、


     心配の必要がなかったばかりか、
     こんなにもきっちりと‘ できた ’ということがほとんどです。



     が、
     良い結果が得られても、
     その時点では最悪の結果にならなかったことにホッと安心して、

     安心したら今度は、

     ‘ 最悪は免れた ’ =  ‘ できて当たり前 ’

     と勘違いしてしまったりして・・・


     ほめること、認めることがおろそかになってしまいます。





     逆に、大人に対しては‘ 心配 ’ ではなく、
     そこまでやってほしいという‘ 願望 ’ が大きく、

     過度に期待をする傾向があります。


     それはその責任は自分ではなくその大人が負うから・・・


     大きな期待を持つため、それが期待はずれに終わると
     それが大きな失望を生み、

     相手に対して

     ‘ 失敗はしたけれどもよく頑張った ’ と、

     努力に対してのねぎらいができないばかりか、
     できなかったことを責めて、わだかまりになることもあります。



     先入観(心配や期待)を持たずに
     純粋にその子ども、その大人の言動を受け止め、認め、
     理解し合うことが理想
ですが、なかなか難しいですね。



     ただ、難しく悩んだりもするからこそ、
     人と人とのかかわりからそれだけ分の大きな幸せ、
     喜びもまたもたらされもします。


     私自身、考え過ぎて心配性という性格のため、
     常に‘ケ・セラ・セラ’と心に言い聞かせるようにしています。



     子どもに対しても大人に対しても先入観を持たずに、

     ‘ どんな反応を見せてくれるのか? ’ と問いかけながら

     どんな反応でもそれを受け止められるように
なりたいですね。



     ハロウィンという大きなイベントでのお子さまたちの
     ご様子から、

     改めて子どもたちのすばらしさに嬉しさがこみあげてきました。



     子ども自身にも、
     そしてその子どもを取り囲むいろんな環境の中の小さなことにも

     目を向け、耳を傾け、感動する心を忘れずに
     日々を過ごしていきたいですね。

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