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![]() 『 練習と本番 』 5歳 立ち幅跳びの体力測定に向けて練習をする子どもたち。 遊び感覚で楽しみながらたくさん跳んでよく練習をした。 か、本番となると… 友達の応援を受けて照れてしまったり、 緊張して跳べなかったり、 はりきって手を振り過ぎて身体と手が合わずに よろけてしまったり、 練習通りにはいかない子どもたち! 跳ぶ前に 「 跳べなかったらどうよう 」と 心配する子もいた。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ということで、今日は… 練習と本番の気持ちの持ちようの違いについて… 5歳にもなると、友達が自分のことをどう見るか、 どう評価するか、 とても気になり、意識するようになります。 3歳くらいまでの子どもたちも 練習と本番の様子に違いはありますが、 5歳児のその理由とは大きく異なります。 低年齢は自己中心期でもあり、 人からどう見られるかということにはあまり考えが及びません。 力を発揮できない理由は… お母さんがそばにいない (いてくれたら安心してできるけれど)、 場所見知り、人見知りでできない…など、 自分自身がおかれた状況によるもの。 それが成長とともに、結果に対する意識、 その結果への評価に考えが及ぶようになります。 頭の中で、良い結果を出して拍手を浴び、 ほめてもらう場面を想像することもできれば、 誇らしく、優越感にひたっている気持ちを イメージすることもできる… 成長の証ですね。 人から認めてもらうことが自己肯定感を生み、 自信、やる気につながります。 年齢が上がればそれだけ、他者の受け止め方をも意識して、 その評価を上げるために力が入り過ぎる子どもたちです。 そうなれば、 「 練習 」は失敗してもいいけれど、 「 本番 」は失敗が許されないという緊張感も加わります。 背の高さも体重もひとりひとり異なる「 身体測定 」とは違って 測るのは「 力 」! 「 体力測定 」は「 身体測定 」のようにはいきませんね。 練習のようにすれば良いと頭ではわかっていても、 「 良い結果 」「 悪い結果 」に支配され 気持ちのコントロールがきかなくなる子どもたちです。 理由は違っても、また年齢はそれぞれでも 環境が変わっての「 練習 」と「 本番 」の、 気持ちの持ちようで変わる力の発揮具合! コントロールすることは難しいですが、 それを含めて「 力 」! 力をつけることで達成感を味わい、 さらなる挑戦に気持ちが向かうこと… それには、まだまだ経験が少なく 「 初めて 」が多い子どもたちにとっては 場数がものを言います。 本番の緊張も回数を重ねれば重ねるほど 平常心に近い気持ちへとコントロールがきくようになります。 身体と心の大きな成長にもつながりますね。 あと1年と少しに迫った東京五輪! 「 オリンピックには魔物がすんでいる 」といわれますが、 それも、メダルという結果に意識が傾くことが 要因のひとつなのでしょうか? 子どもたちが、夢を持つきっかけにもなるオリンピック! 選手のみなさんが練習での力を本番でも発揮して 魔物には出会いませんようにと願うばかりです。 そして子どもたちには、 「 好き嫌い 」が固まる前に いろんな場所に行き、 いろんな人の中に飛び込み、 いろんなシチュエーションのなかで いろんな気持ちの変化を味わい、 やらず嫌いを作らず、いろんな活動に取り組んで どんどん経験値を上げていってほしいと願うばかりです。 「 本番は練習のように 練習は本番のように 」 INDEX <前号 次号> ![]() Copyright(c) Kids Canvas.All Rights Reserved.
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