Kids CanvasEQ・IQを伸ばす育児の知恵と幼児教育
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     『 本領発揮 』  5歳



     頭の回転が早くて

     良いことも、歓迎しないことも率先して行う H くん。

     だが、ここのところ、

     歓迎しないことの種類が異なってきて

     友達への迷惑にまで発展してきた。

     心当たりは、いっしょになってはしゃいでいた友達と

     クラスが分かれてしまったこと。

     当初はひとりではしゃいで はめを外していたが、

     前みたいに便乗していっしょにはしゃぐ友達がなく、

     本領発揮とはいかない様子。

     そのストレスで、はめの外し方が良からぬ方へと向かって

     いた。

     相撲をとって身体をぶつけて遊んで、

     エネルギーを発散してようやく本領発揮、

     笑いにできるはしゃぎ方本来のHくんの調子に

     戻って
きた。





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     ということで、今日は…


     ' 友達といっしょ ' という安心感が

     何にも変えられない活動源になる
ことについて…



     フランスの優勝で幕を閉じた、ロシアワールドカップ!

     今回のワールドカップは、

     個の力よりも組織力ということが

     浮き彫りになった大会と言われています。

     マイケル・ジョーダンが、

     「 成功したいと思うなら自己中心的でなければいけない。
       だがもし最高のレベルに達したなら、
       自己中心的であってはいけない。
       他人とうまく付き合い、一人になってはならない 」


     という名言を残していますが、

     集団競技では、

     「 組織力 」が土台にあってこそ

     「 個の力 」が生かされる
ということですね。

     幼稚園や保育所、小学校〜もそうですが、

     クラスなどのまとまりが、

     ひとりひとりの子どもの安心感につながり、

     より一層大きな成長や、個性の発揮に生かされて
きます。

     Hくんのように、友達の先頭をきるタイプの子どもでも

     後に続く友達がいないと空回りです。

     集団の中の自分の役割をちゃんと見てくれていること、

     認めてくれていること、

     誉めてくれること…

     友達や先生から愛されること、

     信じてもらえること、

     何よりも、自分を受け入れてもらえること…

     が、大きな喜びであり、生きる力になり
ます。

     そしてその喜びは、

     「 自分ひとりが良ければ良い 」ではなく、「 思いやり 」や

     「 みんなが笑えること 」 にもつながっていき
ます。

     ひとりひとりがバラバラで孤立するのではなく

     集団生活の中で、

     全ての子どもたちのそれぞれの力が

     うーんと生かされますようにと願っています。





     「 世界で一番恐ろしい病気は、孤独です 」

       by  マザーテレサ





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