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Kids CanvasEQ・IQを伸ばす育児の知恵と幼児教育
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      『 ひとりでできるよ 』  4歳



     雨の日の朝。

     差してきた傘を閉じて巻くのに一生懸命の子どもたち。


     閉じかけては力負けして手を持っていかれそうになったり、

     ボタンが硬くてなかなか留められなかったり


     努力はするもののなかなか難しい。


     その様子を見てついつい手が出そうになるお母さまも…。


     そんなとき、


     「 子どもにさせるのよ 」


     と、ママ友に言われて

     出そうな手を引っ込めるお母さまも見られた。





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     ということで、今日は…


     子どもがひとりでしようとすることを見守る難しさについて…




     なんでも自分ひとりでしたいという子どもたち。

     手助けしようとするとその手を押しのけて


     「 ひとりでできるよ 」


     と言わんばかりです。


     難しいとか、まだまだ早いというのは大人の概念で、

     どんなことでもひとりでやってみたい時期。

     大人のまねがしたいという成長のステップ
です。


     特に簡単にできることよりも

     ちょっぴり背伸びしないとできない難しいことに挑戦することに

     わくわくする時期
です。


     集団生活の中では特に

     友達の「 ひとりでできた 」がとても刺激となり、

     ますます「 ひとりでできるよ 」に火が付き
ます。


     保護者にとっては、その様子を見守ることがまた難しい…。


     限られた時間の枠の中で動く集団生活では

     早くしないとついていけないという心配
やら、

     保護者自身が手間取る子どもの様子をイライラして

     見ていられない


     などなど、自分の気持ちを抑えられずに

     ついつい手が出て
しまいます。

     
     そんなとき、ママ友から

     「 子どもにさせるのよ 」

     と、一呼吸入れてもらって

     ふと自分を客観視する
保護者。


     他の保護者との関わりは、

     イライラや心配という自分の気持ちではなく

     「 ひとりでしたい 」という子どもの気持ち、

     「 やってみたい 」という子どもの挑戦を優先する、

     心の余裕をもたらし
てくれます。


     手を出さずに見守ることはとてもとても難しいですが、

     難しい課題への子どもの挑戦と同じように

     ぐっとこらえることへの挑戦、 

     私たち大人も頑張って
みましょう。





     「 自分の足で立っている者は、決して孤立していない 」


      by  ヘンリー・デイヴィッド・ソロー





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