Kids CanvasEQ・IQを伸ばす育児の知恵と幼児教育
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      『 小さな大人 』  5歳



     朝から雪が降る、寒さが厳しいある日、

     傘もささずに走ってきて

     雪をつかまえようとする子どもたち!

     「 綿菓子が降ってきたよ!」

     と、大はしゃぎ!


     雪も雨に変わったり、

     その降り方、様子が時間帯によって異なってくると

     「 パチンコ玉が降ってきた 」

     と、その変化を見たまま感じたままの子どもらしい

     素直な表現で言い表わしていた。


     一方、あまりの寒さに手をポケットに入れたまま、

     寒さを避ける姿も見え始め、

     「 小さい頃は平気だったけど、今は寒いよ 」

     と、

     今度は一転、大人のような口ぶりも!


     卒園 → 小学校入学という大きな節目を前に、

     大人になったり子どもになったり変幻自在、

     天気と同じように

     色んな変化を見せてくれる子どもたちであった。 





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     ということで、今日は…


     もうすぐ小学校という、年長 = 大人と同等 = の意識と、

     子どもらしい感動・感情表現と…

     大きな節目を迎えるごとに成長する子どもの変化について…




     卒園、小学校入学という大きな節目には、

     大きな意識変化が生まれ、

     大人意識に近づく
第一歩です。

     年少、年中の子どもたちから、

     「 お兄さん、お姉さん 」

     と頼られ、

     先生からは

     責任ある仕事を任され、

     ‘大きくなった’

     ‘しっかりしてきた’


     という自覚が強くなる子どもたちです。


     3年前の‘入園’時には、今までお母さんの手助けが
     必要だった衣服の着脱など、

     身の回りのこともひとりでできるようになる、

     自立 & 自律の変わり目でした。

     そして、いま、卒園・入学を目の前にして、

     自分のことだけではなく、

     周りへの気配りから、状況判断まで、

     自分の言動が与える影響をも

     頭に入れての責任…を感じながら行動でき
る…


     そんなふうに、ひとまわりもふたまわりも大きな成長を

     見せてくれます。

     一歩、一歩近づく大人への階段です。

     一方、家庭では、

     最年少の位置は変わらず、

     お母さん、お父さんの目からすると

     まだまだどことなく頼りない甘えん坊

     と映り、その変化にはなかなか気付かないのではない
     でしょうか?


     外では、年齢的にも意識的にも、

     ‘しっかりしなくちゃ!’

     となる子どもたちが、

     家庭では、大好きな家族にだからこそ甘えたくなる…

     それならば、まだまだ甘えさせてあげよう

     と、見方も変るのでは?



     「もうすぐ小学生なのに、
       そんなことしたら恥ずかしいでしょ!」


     と、叱っていたところを

     「お兄さんとして頑張ったから、
       疲れちゃったのかな?」


     と、子どもの気持ちをくみとって代弁すると、

     ‘ぼく(わたし)のことをわかってくれている’

     ‘お母さんには何でも見えているんだ!’


     と、

     叱られるよりも素直に

     恥ずかしい行動を正そうという気になり
ます。

     子どもだけではなく、

     大人のイライラ、ストレスもなくなりますね?


     小さな大人への階段を上り始める子ども達

     時と場合によって、

     大人になったり子どもになったり、行きつ戻りつでは
     ありますが…。

     そして、ひとりひとりみんな、その様子、表現も
     それぞれですが…。

     いろんな個性が光ります。

     しっかりと受け止めてあげたいですね。



     「 みんなちがってみんないい 」

       by 金子 みすゞ




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