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![]() 『おかあさん』 3歳 「母の日」を前に、 家での‘おかあさん’について話がはずむ子ども達。 「お勉強してるんだよ」 「何の勉強?」 「国語」 「用事してるよ」 「何の用事?」 「お仕事の用事」 「待ってるの」 「何を?」 「お父さんがお仕事をしているのを待ってるの」 などなど・・・。 他にも 「お茶碗 洗ってる」「おそうじしてる」 などなど、 自分達が幼稚園で過ごしているときの ‘おかあさん’の様子を想像して話す子ども達であった。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ということで、今日のことばは・・・ 「おかあさん」 目の前にいる‘おかあさん’ではなくて 自分が幼稚園で過ごしている間の、家での‘おかあさん’を 一生懸命想像してことばにする子ども達です。 目の前にないことを具体的に話すということは、 この年齢ではとても難しいことです。 ‘おかあさんの仕事’=‘炊事・洗濯・掃除・買い物’など 固定概念でこたえる年齢ではなく、 ‘おかあさんに聞いた話’から想像したり(「勉強」)、 ‘具体的な絵は浮かばないけれど大事なこと’ ととらえていたり(「仕事の用事」) ‘自分の気持ちと重なった’表現だったり (「お父さんを待つ」) ‘おかあさん像’を一生懸命‘想像’して 素直にこたえる・・・ そんな年齢です。 ‘決まったこたえ’ではなくて ‘いろんなこたえ’があっていいということ・・・ それを感じさせてあげられたら・・・ 子どもは‘素直な自己表現’に自信をもつことでしょう。 入園して初めて‘発表’というかたちをとって ‘手を上げて話す(当てられたらひとりずつ話す)’ことを 試みましたが、 名前を呼んでその子を指名しても、 「ハイ」と返事するだけだったり・・・ 自分の名前を言ったり・・・ こちらの方は ‘名前を呼ばれる’=‘返事’ or ‘名前(年齢)を言う’ という方程式があるようでした。 みんながみんな話したくて話したくてしようがなくて いっせいに話をするその中に ‘子ども心’のことばが聞かれることが多いのですが、 ‘ひとりずつ話す’ということ、 ‘友達の話を聞く’ということも 少しずつ少しずつ身につけていく過程です。 どちらも大切にしながらじっくりゆっくり 大きく成長していってほしいものです。 INDEX <前号 次号> ![]() Copyright(c) Kids Canvas.All Rights Reserved.
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