Kids CanvasEQ・IQを伸ばす育児の知恵と幼児教育
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      『おかあさん』  3歳



     「母の日」を前に、
     家での‘おかあさん’について話がはずむ子ども達。



     「お勉強してるんだよ」

     「何の勉強?」

     「国語」




     「用事してるよ」

     「何の用事?」

     「お仕事の用事」




     「待ってるの」

     「何を?」

     「お父さんがお仕事をしているのを待ってるの」




     などなど・・・。



     他にも

     「お茶碗 洗ってる」「おそうじしてる」

     などなど、

     自分達が幼稚園で過ごしているときの
     ‘おかあさん’の様子を想像して話す子ども達であった。



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     ということで、今日のことばは・・・



     「おかあさん」





     目の前にいる‘おかあさん’ではなくて

     自分が幼稚園で過ごしている間の、家での‘おかあさん’を
     一生懸命想像してことばにする子ども達です。



     目の前にないことを具体的に話すということは、
     この年齢ではとても難しいことです。



     ‘おかあさんの仕事’=‘炊事・洗濯・掃除・買い物’など


     固定概念でこたえる年齢ではなく


     ‘おかあさんに聞いた話’から想像したり(「勉強」)、

     ‘具体的な絵は浮かばないけれど大事なこと’
      ととらえていたり(「仕事の用事」)

     ‘自分の気持ちと重なった’表現だったり
     (「お父さんを待つ」)

     ‘おかあさん像’を一生懸命‘想像’して
     素直にこたえる・・・

     そんな年齢です。



     ‘決まったこたえ’ではなくて
     ‘いろんなこたえ’があっていいということ・・・




     それを感じさせてあげられたら・・・
     子どもは‘素直な自己表現’に自信をもつことでしょう。





     入園して初めて‘発表’というかたちをとって
     ‘手を上げて話す(当てられたらひとりずつ話す)’ことを
     試みましたが、

     名前を呼んでその子を指名しても、

     「ハイ」と返事するだけだったり・・・

     自分の名前を言ったり・・・



     こちらの方は

     ‘名前を呼ばれる’=‘返事’ or
               ‘名前(年齢)を言う’

     という方程式があるようでした。



     みんながみんな話したくて話したくてしようがなくて
     いっせいに話をするその中に
     ‘子ども心’のことばが聞かれることが多いのですが、


     ‘ひとりずつ話す’ということ、

     ‘友達の話を聞く’ということも

     少しずつ少しずつ身につけていく過程です。



     どちらも大切にしながらじっくりゆっくり
     大きく成長していってほしいものです。

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