Kids CanvasEQ・IQを伸ばす育児の知恵と幼児教育
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      『ぼくの!ぼくの!』  3歳



     椅子の数は減らさずにそのままで
     椅子取りゲームのようなことをした。


     椅子に沿って歩き、ピアノが止まったら
     その場の椅子にすぐに座るというもの。


     でも、椅子にはお母さんが作ってくれた
     自分用のかわいい‘ざぶとん’が・・・!





     すると・・・





     ピアノが止まると
     自分の椅子に戻ってしまう子どもが数人!


     そして Yくんは
     友達が座ってしまった自分の椅子を指差して、



     「ぼくの!ぼくの!」



     と納得がいかずに怒りだしてしまった。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


     ということで、今日のことばは・・・



     「ぼくの!ぼくの!」





     子どもには

     ‘自分のもの’‘人のもの’

     にとてもこだわる時期があります。




     ご家庭でも
     いつもお父さんが座る位置にお母さんが座っているだけで
     急に怒り出したり・・・

     子どものコップが見当たらなくて
     ‘お母さんのコップ’を差し出しただけで
     とても機嫌が悪くなり癇癪をおこしたり・・・

     などなどの経験はないでしょうか?




     おとなには

     ‘どうしてそんなことにこだわるの?’

     というようなことにでも子どもは執着して決して譲りません。



     これは子どもの特性で、

     ‘決められたこと’‘秩序’

     に対して強いこだわりを持つ
この時期特有の姿なのです。




     それを

     ‘こんなことで’

     無理にその‘決められたこと’‘秩序’をくずすと
     子どもは異常に怒ったり、泣いたり、
     動かなくなったりしてしまいます。


     ものへのこだわりだけではなくて、

     いつもの順番を変えられたり・・・
     いつも自分がしていることを人にされてしまったり・・・

     などなど・・・



     ‘そういえば、
      何が気に入らないかわからないけれど
      急に怒り出して手をつけられなくなったこと
      何度かあったわ’


     って思い当たりませんか?




     これを

     ‘成長の過程での当然の姿’

     と受けとめることがとても大切です。




     「ぼくの!ぼくの!」

     と自分の椅子にこだわった Yくん!

     ゲームの楽しさを理解するまでのこういう過程もきっと
     不思議に思われるかもしれませんが、

     ‘自分のものにこだわる時期’

     として受けとめてくださいね。



     そして日頃の生活の中でも、

     子どもが不可解な怒りを示した時は
     その‘決まりごと’がくずされたことへの訴えだと思って

     柔軟に対応してあげてくださいね。

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