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      『 夏休み 』  3歳児・4歳児



     明日から夏休みという1学期最後の日・・・



     3歳児のクラスでは、


     「 明日、ぼくのお当番でしょ? 」

     と、初めての夏休みにピンときていない様子・・・




     4歳児のクラスでは、


     「 先生はね、お人形 作ればいいの 」

     と、
     みんなに会えなくて寂しいであろう心を思いやってくれた・・・。





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     ということで、今日は・・・



     幼稚園に入って初めての長い休みをイメージできない3歳児と

     長い休みを想像して人の気持ちを思いやることができる4歳児の



     違いについて・・・





     明日からの夏休みの過ごし方について
     たくさんたくさん話し合った後、



     「 明日、ぼくのお当番でしょ? 」

     と確認する年少児・・・


     当番がくる日をとても楽しみにしている子どもたちにとっては、
     夏休みで自分の当番がこないなんていうことは、まだまだ
     実感できません。


     明日もその次の日も楽しい幼稚園があると思っています。


     初めて経験する長い長い休みですから、
     想像できないのは当然です。




     が、

     1年の経験の差は大きく、
     4歳児になると

     休みを思い描き、
     人の気持ちをも想像して話すことができるようになります。

     経験したことなら
     これから起こるであろうことをも想像して話すことができる

     のです。





     3歳児検診で、

     「 寒くなったらどうする? 」


     と尋ねられて答えられなかった子どものお母さまから
     相談を受けたことがありますが、


     3歳の子どもにとって
     寒い経験といえば、遠い遠い記憶で(1年近く前のこと)
     それを想像して答えることは難しくて当然です。


     これは、仮定の質問に答えられるかどうかをみる検診ですが、

     一般的によく使われる、

     「 ケガをしたらどうする? 」

     とか、

     「 お腹がすいたらどうする? 」



     など、
     身近な経験を呼び起こすことができる課題にするべきでは?
     と感じました。






     これから起こることを想像して、想像を元に話ができるか、
     自分以外の人の気持ちを想像して、その想像から話ができるか、


     成長すれば、みんなができるようになるということではなくて
     ( 人の気持ちを考えられない大人も増えています・・・)、




     まずは、経験すること、
     そしてその経験を引き出す(話す・書く etc.)こと、
     そして、こんな場合はどうする?というイメージを描くこと




     その繰り返しがとてもとても大切になってくるのです。



     これから起こるであろうことを想像して
     対応する力をつけるため
にも



     ことばを使って引き出すこと



     日々、積み重ねていきたいですね。

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