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![]() 『 「泣かなかった」という嘘 』 3歳児 大好きなお母さんと離れ、 初めての集団生活へと踏み出した子ども達。 朝、お母さんとの別れ際には、ようやく泣かなくなって 機嫌よく遊び出す子どもも、 帰り間際になると、また思い出したように泣き出す。 床に座り込んだまま目にいっぱい涙をためて お母さんが恋しくなって泣く M くん。 それでも、迎えに来たお母さんの顔を見ると… 「ぼくね、今日、泣かなかったよ」 と報告していた。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ということで、今日は… 泣いたのに「泣かなかった」と伝える子ども心について… この様子から、 「 泣いたのに『 泣かなかった 』なんて、嘘ついて!」 と、受け取るか、 「 こんなに踏ん張っているのだから、その頑張りを認めよう!」 と、受け取るかで、 子どものこれからのやる気や積極性にも大きな影響となって 表れてきます。 子ども自身、 “ 嘘をついた ” という感覚はまったくありません。 お母さんがいなくても平気で、 何でもひとりでできる、泣かない強い自分を目指して、 目一杯頑張っているのです。 “ 泣いた ” ことを口にするだけで、涙があふれてくるのです。 “ 泣かない ” ことは、自分の目指すところだから、 自分自身にも、そんなふうに言い聞かせているのです。 もちろん大好きなお母さんにも、 強いところを見せたいのです。 その思いをくみ取って、 「よく頑張ったね。お母さんも嬉しいよ」 と伝えるだけで、 その自信は、 さらなる困難やハードルを乗り越える力になっていきます。 嘘ではない、子どもの目指す強い自分像を 周りもいっしょにイメージして 応援していきたいですね。 INDEX <前号 次号> ![]() Copyright(c) Kids Canvas.All Rights Reserved.
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