Kids CanvasEQ・IQを伸ばす育児の知恵と幼児教育
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      『なべなべそこぬけ』  4歳



     年中クラスで、
     二人組みになって

     わらべ歌遊びの‘なべなべそこぬけ’をした。



     向かい合わせになって両手をつないで
     顔を見合わせただけで

     “クスクス” と笑い出して大喜び!




     ♪なべなべ そこぬけ
      そーこがぬけたら かえりましょ♪



     で、手をつないだまま ひっくり返って背中合わせに!

     うたに合わせて楽しく、ほとんどのペアーがひっくり返った。







     が・・・







     一組だけ・・・






     うまくいかずにねじれてしまった・・・





〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


     ということで、今日は・・・



     ‘なべなべそこぬけ’


     で、ねじれてしまった二人組みの子どものこと・・・




     このふたりというのは・・・

     月齢も高く、
     何をするにも積極的で、
     しっかりとしている、KくんとYくん。

     いろんな活動の場面で、
     お手本になるくらいのふたりの男の子。





     けれど、

     ‘なべなべそこぬけ’では

     全くうまくいかず・・・





     ふたりともしっかりしていて、
     お互いが自分の回りたいように強引に回ろうとするので
     ねじれてしまうという・・・




     好きな方向に回ろうとして、
     その方向がお互いに合っていれば
     うまくひっくり返ることができるのですが、


     逆なので、手を引っ張り合い、ねじれてしまいます。


     またお互いが譲ろうともしないので
     もつれたまま、ついには手を離してしまいました。






     他のペアーのところは・・・、


     一人の子が引っ張り役でリードして、
     もうひとりがそれに合わせて回ったり・・・


     お互いの回りたい方向が合致して、
     ‘かえりましょ’のリズムに合わせて
     ふたりともが息を合わせて回ったり・・・



     と、とてもスムーズに楽しめました。






     ‘なべなべそこぬけ’という遊びひとつで

     こんなにも子どもの個性が表れ、

     こんなにも大人の私達も学ぶところがたくさんあるって

     面白いですね!






     上手なリードは事を上手く運びます。


     けれども強引なリードは物事をもつれさせてしまいます。





     こんな場面で、
     そんなにも強引に、
     自分の思い通りに子どもを動かそうとしなくても・・・



     っていう場面はありませんか?





     もつれかけたら・・・、





     リードする側が今度は、
     別の方向に回ってみることを試してみてください。



     ただ、

     親側が別の方向に回ってみることを試すようになる
     ということは

     それだけ

     子どももしっかりして、成長して、
     自分の思うまま、人の思うままには動かず

     自分で考えて動くようになったという
     喜ばしいことでもあります。




     子どもの成長を喜びながら

     自分も頭を働かせて方向を変えることを楽しむことが
     できれば・・・





     もつれはすんなりと解け、
     息のあった楽しさをあじわうことができるでしょう。

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