Kids CanvasEQ・IQを伸ばす育児の知恵と幼児教育
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      『かごめ かごめ』  4歳



     年中クラスで
     ‘かごめ’をした。




     ♪かごめ かごめ

      かごのなかのとりは
      いついつ でやる

      よあけのばんに
      つるとかめが すべった

      うしろのしょうめん だあれ♪



     で、鬼の子が‘後ろの正面’の子を当てる遊び。







     が・・・







     鬼が当てる前に・・・



     「○○ちゃんだよー」

     と、他の子どもが名前を言ってしまったり・・・



     鬼の子は鬼の子で、つい後ろを振り返ってしまったり・・・



     その都度、

     「言ったらあかんのに!」

     「目 あけたら ダメ!」

     と うったえの声。



     ところが、そのうったえていた子どもも・・・



     鬼になりたくて、
     無理やり‘後ろの正面’になろう
     手を強引に引っ張っていた・・・。





〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


     ということで、今日は・・・



     ‘かごめ かごめ’


     で、思い思いの自分の気持ちに
     正直に行動する子ども達
のこと・・・




     子ども達みんなが、
     同じルールの下で 
     同じ方向性をもって遊びを楽しむ・・というよりも

     まだまだ自分本意の気持ちが優先されるこの時期。



     遊びの楽しみ方がそれぞれなので、
     ルールよりも

     ‘自分が・・・’‘自分が・・・’

     という表現のオンパレードです。



     これが、
     少しずつ経験を積み重ねることで

     ♪うしろのしょうめん だあれ♪

     で、止まる瞬間のドキドキ感や、


     鬼の子が‘後ろの正面’の子の名前を言うときのハラハラ感を

     ‘楽しい’と共有できるようになって初めて、
     同じルールと方向性をもって遊びを発展できるようになります。




     大人からすると

     ‘ルールを理解していない’

     ‘遊びを乱す’

     などということになりますが、


     子どもにとっては
     これは、成長過程での自己表現のひとつです。




     年長くらいになると、

     ‘負けたくない’

     ‘鬼はいや’

     ‘みんなといっしょという楽しさが心地良い’


     というふうに

     同じ気持ちで遊ぶことができるようになってきます。



     それまでの子どもの表現というのは
     ‘自己中心的’ではありますが

     とても子どもらしいものです。




     みんなでつくり上げる運動会も

     年齢が小さければ小さいほど個性が光ります。

     自分の感情をコントロールするということも難しいです。




     ‘乱している’という受けとめ方ではなく

     年齢相応の‘心の表現’という

     あたたかい眼で見てあげたいものですね。

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